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【ボツワナ⇔兵庫県】国際協力について考える~共に支え学びあう~-兵庫県立神戸商業高等学校

2024年2月2日、神戸商業高校の生徒40名に向け、JICAオンライン出前講座を行いました。講師は、ボツワナでJICA海外協力隊として活動している杢谷沙知さん。国際協力について考える~共に支え学びあう~と題してお話されました。杢谷さんは、大学で国際理解について学び、その後、日本のメーカーに勤務していました。今は「海外事業に携わる」という高校時代の夢を実現されています。
杢谷さんのボツワナでの活動は、所得向上を目的とした女性グループへの支援と、雇用創出を目的とした業務委託プロジェクトの実施。その他、教育分野への協力として、学習機会を増やすための教材作成、応急処置講座の開催、中学校卒業後の若者への職業訓練を目的としたワークショップの開催などを行っています。

ボツワナはアフリカの南部に位置する内陸国で、面積は日本の約1.5倍、人口は神戸市の約1.5倍です。杢谷さんは、日本とボツワナの違いやボツワナの当たり前を「時間」「共有」「家族」「挨拶」の4つのキーワードで説明されました。ボツワナの人の「時間」の概念・感覚はとてもゆっくりであること。今を大切に生きており、何でも「共有」すること。そして「家族」を大切にして、地域ぐるみの付き合いが当たり前であること。「挨拶」がコミュニケーションとなっていること等、杢谷さんの経験から伝えました。その他、「ボツワナでは頻繁に停電や断水があります。また現地の人たちと日本人とは重要視することが違ったり、円滑なコミュニケーションが難しかったりと困難も沢山あります。一方で、課題を解決する過程や双方の変化・成長を体感したり、相手を受け入れること、自分が受け入れられることの難しさ/楽しさ感じたりとやりがいもあり学ぶこともとても多いです。」と伝えていました。

最後に、神戸商業高校の生徒の皆さんに向けて、「私たちは貧困を終わらせる最初の世代になることができるかもしれません。同時に、地球を救うチャンスがある最後の世代になるかもしれません。」との力強いメッセージがありました。
講義の終了後、参加された生徒から、講義の内容だけでなく、講師の作成した資料の作り方や話し方からも学ぶことが多かったという意見が出ていました。

JICA海外協力隊の活動の概要を説明

JICA海外協力隊の活動の概要を説明

これから生徒の皆さんはどんな力を伸ばしていけばよいのか

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生徒全員が別々の端末から参加

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