【フィジー⇔愛知県】ジェンダーの課題に対する協力隊の活動 !SDGsについて考えよう〜フィジーの事例から〜-名古屋石田学園星城高等学校

2024年5月16日、名古屋石田学園星城高校の1年生5クラス計216名の皆さんに向けたJICA国際協力出前講座を行いました。星城高校ではSDGsに関連したJICA国際協力出前講座を3回シリーズで実施しており、その2回目にあたる今回は、JICA海外協力隊としてフィジーでコミュニティ開発という職種でボランティアをされている永原朱(あけみ)さんから、フィジーや、永原さんの活動とSDGsとの関係について教えていただきました。

永原さんはこの日、普段住んでいるところから、離島で小さな売店を開こうとしている女性グループに対し、帳簿をつける、在庫を確認するなどのビジネスに関する基本知識やノウハウを教える活動のために出張中であり、離島のビーチから美しい海を背にしてお話を始めてくださいました。

まず、挨拶紹介。フィジーでは、Bula!と言います。永原さんがオンラインで話す様子を見て周りに来た子どもたちも一緒に、Bula!と挨拶し合いました。

次に、永原さんの活動内容に関係する「ジェンダーの課題」について共有されました。フィジーには女性・子ども・社会的保護省という省庁があり、ジェンダー平等、女性に対するDVの終焉、女性の社会的・経済的地位向上を3つのミッションに掲げ政策実施をしています。永原さんはこの省庁の管轄下にある女性局という部局の中央地域事務所に配属され、女性による小さなビジネスの技術や知識を伝えることで、女性を支援する活動をしています。フィジーは中進国ではありますが、貧困ラインより下にいる人は全体の30%もいるそうです。これは、女性労働参加率が男性の50%以下といった男女間の労働格差や、シングルマザーが多いことが関係していると教えてくださいました。シングルマザーが多い背景として、フィジーの女性のうち3分の2がDVを経験している深刻な現状を共有くださいました。

この出前講座では、Slidoというオンライン投票・アンケートシステムを使い、お話の中で永原さんが出されるフィジーや女性を取り巻くジェンダーの問題に関するクイズに対し、リアルタイムで手元のタブレット端末で回答しながら進められました。生徒たちは多くのクイズ回答を楽しみながら、積極的に聞くことができました。Slidoを使って生徒から多くの質問も寄せられ、時間いっぱいまで答えてくださいました。永原さんが協力隊に参加するきっかけ等の質問では、長い間海外協力隊に興味をもっていて、自分でこれまでに積んできたビジネスの経験を活かして参加したことを教えてくださり、高校生の皆さんも将来のこと、キャリアのことについて考えるきっかけとなったことと思います。

受講後には、同校より「ジェンダー平等は、今まで学校でもLGBTQ+のことばかり扱っていたが、女性が働く環境づくりの支援を行う活動内容を聞き、違った観点でジェンダー平等を考えることができた。」とのコメントをいただきました。

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slidoを使い、生徒たちに多くのクイズを出していただき、回答を確認しました。

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SDGsに対するフィジーの現状についてお話しくださいました。

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生徒から次々と投げかけられる質問に答えてくださいました。