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【ニカラグア・パラオ⇔アメリカ】Hola & Alli(スペイン語とパラオ語でこんにちは)国際協力はどうして必要なんだろう?-シアトル四つ葉学院

2024年3月17日(現地は3月16日)、シアトル四つ葉学院40名の子どもたちに向けた、JICAオンライン出前講座を行いました。シアトル四つ葉学院は、米国のワシントン州シアトル近郊のベルビュー市にある在外教育施設です。講師は現在、JICAニカラグア事務所の所長を勤める小谷知之さん、パラオのガラード小学校で算数と体育を教えるJICA海外協力隊の小川ゆいさんのお二人です。講座は米国在住の日本の子どもたちに国際協力の重要性や持続可能な未来への参加の意義を考えることをテーマとして実施されました。約2時間を前半後半に分けてそれぞれの立場や視点からお話ししていただきました。

最初はニカラグアの小谷さんからのお話です。小谷さんは、太平洋とカリブ海に挟まれた火山と湖の国ニカラグアについて紹介されました。お米、トルティーリャ(トウモロコシの粉)、チーズ、肉を使ったおいしそうな料理の数々、踊りが大好きで、日本人にもなじみの深い野球が大好きな国民であることなどを、沢山の写真を使って紹介されました。一見すると非常に魅力的な国ですが、教育や環境分野、インフラの整備に対してまだまだ課題も多く、日本からの協力も必要な国であることも教えてくださいました。日本も戦後、世界からの支援を受けて成長した経緯があります。小谷さんから、国際協力は「困っている人に声をかける。手を差し伸べる。国境は関係なく同じ地球人として助け合う、学び合う、通じ合う」というメッセージがシアトル四つ葉学院の子どもたちに送られました。

次いでパラオの小川さん。パラオ語での挨拶から始まり、パラオの国旗についてです。パラオの国旗は水色の地で真ん中から少し左寄りに黄色の大きな丸が描かれています。水色は何を表しているのか、黄色の丸は何かという質問があり、参加した子どもたちはZoomのチャット機能を使って答えていました。正解は、水色=海、黄色=月です。パラオは島国で海に囲まれているため、漁をするときには月の満ち欠けや位置がとても重要になります。国旗からも、その国の特色や文化がわかりますね。また、パラオはかつて日本が統治していた時期があり、お汁粉、おすし、お醤油といった日本の食文化が残っていることも紹介されました。最後に、参加した子どもたちへ「たくさんの人と出会い、夢を持ち続けよう」というメッセージが送られました。

講座終了後、シアトル四つ葉学院の先生からは、JICAの仕事を通して、「国際社会への貢献」「国際協力の重要性の理解」「多様性への理解と尊重」 「持続可能な未来への貢献」などについて、わかりやすい内容だったため、開発途上国への具体的なサポートや、必要性と、今後の課題について各々が考える機会となりました、とのコメントを頂きました。

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ニカラグアの国旗 火山が国旗にも描かれています

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パラオの国旗(水色地に黄色の丸)