2024年5月31日、大阪府の宮山台小学校6年生を対象とした、JICAオンライン出前講座が実施されました。学校が柱としている国際理解教育の一部です。6月に学校で留学生の訪問を受け入れる予定となっており、それに先行して出前講座を実施し、異文化理解を深めたいという先生からの要望を受けたものです。講師は、JICA海外協力隊としてベトナムで活動中の永井淳子さんと、同じくラオスで活動中の永岡未来さんです。今回は、総合的な学習の時間/外国語/社会の授業として、6年生2クラスの子どもたちが、それぞれの講師から1時間ずつ、合計2時間の講座を受けました。今回の内容を踏まえて、6月21日には第2回目の講座が予定されています。次回は、講師の話を聞いたり、自分たちで調べたりした内容に基づいて、子どもたち自らが発表を行う予定です。
観光振興の隊員としてダナンに派遣されている永井さんは、ベトナム生活で感じた日本と似ている点・異なる点を紹介されました。子どもたちは、バイクの多さや始業時間の早さに、興味深そうな様子でした。また永井さんからは、「不思議だな」「変だな」と思うことを、よく観察して調べてみると新しい発見があるかもしれないというお話もありました。「違い」に良し悪しはないこと、せっかくなら「違い」を楽しもうという永井さんのメッセージに、子どもたちは真剣に耳を傾けていました。
体育の隊員としてラオスに派遣されている永岡さんは、日本の学校との違いについても紹介されました。ラオスでは、一週間に1時間しか体育の授業がないという話や、施設がないため雨が降ると体育の授業がなくなってしまうという話を聞いて、顔を見合わせる子もいました。一般的なラオスの体育の授業で行われている体操を一緒に行いました。質疑応答の時間では、多くの子どもたちの手が挙がり、質問が尽きないほどでした。
学校の先生からは、「『アヒル食べた時、どんな気持ちやったんやろう?』と食文化の違いに驚きを感じていた子が多かったです。現地語の練習を取り入れてもらい、『言葉が違う!』と日本との違いを感じる時間になっていました。」との言葉を寄せていただいています。ちょっとした違いが身近なところにたくさんあります。JICA海外協力隊の皆さんは、そうした違いを日々楽しんで生活しているんですね。
ラオスの学校で行っている体操を一緒に体験してみました
「違い」も楽しんでほしいというメッセージを聞いて真剣な様子でした
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