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【ケニア⇔北海道】キャリア選択を広げよう!「看護師×国際協力」JICAオンライン出前講座-北海道立苫小牧南高等学校

2024年7月1日、北海道立苫小牧南高等学校の高等学校3年生の71名の生徒を対象に、JICAオンライン出前講座を実施しました。講師は、ケニアにJICA海外協力隊の看護師として赴任されている谷恵さんです。今回の参加者の中には看護師を目指す生徒もいるそうで、谷さん自身が看護師やJICA海外協力隊を選択した経緯と、ケニアでの仕事の様子や考えたことについてお話しくださいました。

谷さんは、ケニアに看護師として派遣されていますが、現地の看護師免許を持っていないため、注射針を刺すなどの治療行為はできません。しかし、配属先の病院内の医薬品の管理や整理の方法など、病院内の仕事のやり方を改善するために、マネジメントの改善提案に携わっています。現地の病院の様子の動画も見せてくださり、廊下が外にあったり、入院用ベッドとの間隔が少なくカーテンもなかったりするような、日本とは異なる様子が見られました。

生徒から、海外で話をするときに気を付けていることは何ですか、という質問が出され、谷さんは、自分自身の見方や考え方が当たり前と思わないようにしていると、回答されました。
また、看護をするときに一番気を付けていることは何ですか、という質問には、医療技術は日本でもケニアでも共通するため問題なく役に立てることができると考えていましたが、実際は民族の言葉しか話せないような高齢者などの患者さんは、言葉も外見も異なる谷さんに緊張感をもつ可能性があると考え、その患者さんの話す現地の言葉を練習して話すことで安心感を与える工夫を加えたことを教えてくださいました。

同校からは「国際協力に興味を持っている生徒もいたので、より理解が深まりました。日本とケニアの医療現場の違いに生徒たちは驚いていました。将来、JICA海外協力隊に参加したいと思っている生徒もいました。看護師を目指している生徒にもそうでない生徒にも大変参考になる講座でした。」とのコメントいただきました。

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配属先の病院の様子を動画で紹介いただきました。

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質疑応答の様子