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- 【マレーシア⇔東京都】JICA海外協力隊の活動から「仕事」について考える:就労をめざす皆さんへのメッセージ-NPO法人エヌフィット
2024年7月4日、NPO法人エヌフィットの利用者の皆さんと職員の方々20名を対象に、JICAオンライン出前講座を実施しました。講師は、マレーシアに赴任するJICA海外協力隊の加藤大樹さんです。加藤さんは、日本の特別支援学校で約20年間教員として勤務され、現在、障害児者支援分野の協力隊員として活動中です。マレーシアのボルネオ島にある公立学校の特別支援学級で、現地の特別支援教育の技術向上のために活動しています。NPO法人エヌフィットは日本の団体で、障害を抱える方、メンタルヘルス不調などにより生きづらさを感じている方などへ、社会で働いていくための支援や自立した生活を送るための支援施設の運営をしています。当日、参加者の皆さんは各自、施設内の教室やご自宅から接続して参加されました。講座の目的は、加藤さんのこれまでの進路選択やJICA海外協力隊の活動についてのお話を通じて、就労を目指されている参加者の皆さんが「仕事」について考えていくことでした。
加藤さんからは、JICAや海外協力隊の取り組み、開発途上国の課題とともに、中進国と呼ばれるマレーシア特有の社会課題や支援ニーズについて写真や図を使って分かりやすく説明をいただきました。質疑応答では、参加者の皆さんから「途上国の内陸部の水不足の問題はどのように解決していくことができるのでしょうか」、「マレーシアの障害者のための就労支援制度、事業所などの環境整備はどの程度進んでいるのでしょうか」など、活発に質問が出ました。加藤さんから丁寧に答えてもらい、充実した質疑応答となりました。
講座の中盤では「あなたはJICA海外協力隊として仕事をしようとしていますが、悩んでいます。不安に感じていることや自分にはできないと思う理由を考え、ペアの相手に伝え、互いにアドバイスをし合ってみましょう」というお題が出され、個人ワークとペアワークが行われました。就労を目指されている皆さんが、架空の設定に身を置きながらも「仕事」に対して感じる難しさを対話の中で互いに共有していきます。普段は遠く感じる国際協力の仕事ですが、自らに引き寄せて考えられている様子が伝わってきました。エヌフィットからは「講師の方の熱意がしっかり伝わってきて、仕事をするということとは?という問いについて深く考えられました。」とのコメントをいただきました。
マレーシアの特別支援教育の現状について詳しく説明を聞きました。
ペアでのディスカッションは活気に満ちあふれていました。
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