2024年7月8日、山脇学園中学校の中学1年生約300名を対象に、JICAオンライン出前講座を実施しました。講師は、タンザニアに赴任しているJICA海外協力隊の根田あかりさんです。講座では、根田さんの自己紹介から始まり、JICA紹介や世界での活動の様子、タンザニアの生活の様子を含んだ国の紹介、ジェンダー格差の実情、海外協力隊の活動の紹介をしていただきました。
根田さんは、青少年に対して活動を実施していますが、その中で「ジェンダー格差」について考えることがあるそうです。タンザニアの男女格差は日本よりも小さく、教育における男女格差については、ほとんどありません。ジェンダー指数は54位で0.734。家政「婦」も家政「夫」もいるし、中等教育課課長も女性で、県庁で働く人の男女比は男:女=4:6になります。中学卒業試験合格率も約半々です。タンザニアに暮らす根田さんの肌感覚では、男女格差は感じられないそうです。学校に通えないという問題もありますが、それはジェンダー格差ではなく、貧困が問題ではないかと感じていらっしゃるそうです。日本との差を考えるきっかけになればいいですね。
講座の最後に、根田さんは「タンザニアでは皆さんと同じ世代の子が、日本とは異なった生活をしています。良いところもあれば、生きにくいこともあります。皆さんが日本で今日のように学校に通いながら、あなたが何をしたいか、何ができるか考えるきっかけになれば良いなと思います。」と語りかけました。山脇学園中学校の皆さんの心に届いたでしょうか。
質疑タイムでは、「JICA海外協力隊に応募した動機はなんですか」「JICA海外協力隊で活動するメリットとデメリットは」「今までの活動の中で一番嬉しかったことは?」「どんな一日を過ごしているのか」「帰国後の進路は?」といった質問が寄せられました。
山脇学園中学校からは、「貴重な機会をありがとうございました。心より感謝申し上げます。」との感謝のコメントが寄せられました。
(以下写真は、講師・依頼主双方から、webサイトでの使用許可をとってあるものです。写真は、必要に応じて一部加工しています)
ジェンダー格差が感じられないアフリカの国。
上位10校のうち、半数が女子校。教育がしっかり行われていることがみてとれます。
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