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- 【ルワンダ⇔秋田県】総合的な学習の時間!進路選択のサポートに。ルワンダ協力隊からのメッセージ ~何かに全力で取り組んでほしい!~―秋田県立由利高等学校②
2024年7月16日、秋田県立由利高校1年生175名に向けた、JICAオンライン出前講座を実施しました。講師は、JICA海外協力隊(職種:コミュニティ開発)としてルワンダで活動中の五十嵐貴昭さんです。総合的な学習の時間として行われたこの講座の目的は、生徒が主体的に進路や生き方の選択を行えるようサポートすること、世界や地域の課題に目を向け、文系理系の枠に囚われず様々な知識や技能を活用して地域の課題解決に向かう姿勢を育むことです。
はじめに五十嵐さんから、高校~現在に至るまでの進路・キャリアについて。高校時代はテスト前だけ猛勉強、放課後は遅くまでブレイクダンスの練習に没頭する毎日だったそうです。受験の際は、ダンスを通じ興味を持った教育分野への進学も考えたそうですが、最終的に国際関係学を学ぶことに。大学でも本気でダンスに取り組みながら、フィリピンのスラム街へのボランティアなどに参加し、国際協力に関わる仕事がしたいと考え始めた五十嵐さん。卒業後は、海外・国内双方への貢献が可能な日本赤十字社に入社し5年間勤務されましたが、海外赴任の希望が叶わず、協力隊への参加を決めたそうです。五十嵐さんの飾らないお話に、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
次はルワンダの紹介です。ドローンの活用やジェンダー平等など、日本より進んでいる面があることに生徒たちは意外そうな様子でした。大虐殺の歴史を乗り越えた今は「アフリカの奇跡」と呼ばれるほど。そんな中で五十嵐さんは、水と衛生に関する課題解決に向けた活動をされています。一例として、地方の重要なインフラである井戸の修理に取り組む様子を紹介してくれました。
最後に、高校時代のダンス漬けの日々が、計画力・分析力・継続力を培い、自身のキャリアに生かされたという実感から「高校は何かに没頭できるチャンス。全力で取り組んでほしい」「将来海外で仕事がしたいなら英語だけは頑張ろう」と温かいメッセージがありました。質疑応答では、ヒップホップダンスをしているという生徒から、五十嵐さんの大会実績についての質問があり、華々しい結果に教室が湧き立つ場面もありました。学校からは、「将来について考える良い機会になった。今後の学科選択や進路選択に活かしてくれると思う」との言葉をいただきました。
(以下写真は、講師・依頼主双方から、webサイトでの使用許可をとってあるものです。写真は、必要に応じて一部加工しています)
1年生5クラスがそれぞれの教室から参加しました。
協力隊をやっていて良かったことは何かという質問に「活動を通じてルワンダの人たちが喜んでくれる姿が見られること」と答えた五十嵐さん。
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