2024年8月9日、兵庫県立龍野高等学校ESS部の高校1~3年生の約10名へ向けて、「異文化理解・共存」をテーマにJICAオンライン出前講座を実施しました。講師は、エクアドルに赴任しているJICA海外協力隊の升本多美さんです。講座では、升本さんの自己紹介から始まり、JICAについて、エクアドルの生活の様子を含んだ国の紹介、海外協力隊の活動内容を紹介いただきました。
この講座の特徴はグループワークを3回行ったことです。それぞれの内容は「グループワーク①:異文化交流・理解をしてみよう!」と「グループワーク②:相手に日本を知ってもらおう!」、「グループワーク③:こういう時どうする?」です。
グループワーク①では、周りの人3-4人とグループになり、日常行っている習慣(味噌汁の具、寝る前のルーティーン、家族内だけで使っている言葉等)を共有しました。「異文化理解」というと難しい言葉に聞こえますが、まずは知ることと知ろうとする姿勢が大事です、と升本さんは呼びかけます。
続いてグループワーク②では、同じく周りの人3-4人とグループになり、各グループに与えられたテーマ(日本食、四季の楽しみ方、観光名所、スポーツ、最近の流行)を元に、1分間で日本のことを紹介しました。他文化の人と共存するためには、まず自分たち自身を知る必要があるからです。
最後にグループワーク③では、「日本って、他の国と比べて進んでいるんでしょ?(他国を下げるような聞き方)」や「日本人ってどうして受動的なの?」というテーマに対して、自由に意見交換をしました。
講座の最後に、升本さんは「『国際』という単語をアクセサリーにしない。海外生活は大変なことも多いけど、それを上回る楽しさがあります!」。と呼びかけました。ESS部のみなさんに講師の想いは届いたでしょうか?
質問タイムでは、「言語が通じない時はどうしているのか」「便利/不便だな、と思った時はどんな時ですか?」「ホームスティのスタイルを教えてください」といった質問が寄せられました。
龍野高等学校ESS部からは、「お忙しいところ、夜遅くまでご準備・ご対応いたただきましてありがとうございました。エクアドルの現状を詳しく知ることができました」との感謝のメッセージが寄せられました。
(以下写真は、講師・依頼主双方から、webサイトでの使用許可をとってあるものです。写真は、必要に応じて一部加工しています)
グループワーク①の様子。
異文化理解、多文化共生に対する講師の想い
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