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- 【ヨルダン⇔青森県】修学旅行の事前研修!紛争の背景、そして難民の想い~寄り添うことで見える世界~―青森県立弘前高等学校
2024年8月28日、青森県立弘前高等学校の高校1年生の約250名へ向けて、「難民に寄り添うこと」をテーマにJICAオンライン出前講座を実施しました。講師は、ヨルダンに赴任しているJICA海外協力隊の築城豪佑さんです。弘前高等学校は、平和学習をテーマに実施する修学旅行で来年度広島へ行く予定で、今回はその事前学習として講座を実施しました。
講座では、築城さんの自己紹介から始まり、JICA紹介やヨルダンの生活の様子を含んだ国の紹介、海外協力隊の活動の紹介をしていただきました。たくさんの写真を使いながら、「ヨルダンはどれでしょう」といったヨルダンクイズも挟みました。砂漠の写真も大都会の写真もすべてヨルダンだと知った生徒たちは驚きを隠せない様子でした。
講座の中では、パレスチナ問題を扱いました。弘前高等学校の生徒たちは事前学習をしていて、基本的な知識は頭に入っています。そんな生徒たちに対し「パレスチナ問題は、イスラエルとパレスチナどちらが悪いのか」といった難しい問いを投げかけました。もちろん正解はありません。こういった問題を考える上で、「考えるプロセス・理解を深めるプロセスを大切にしてほしい」と築城さんは呼びかけました。
この講座では、グループワークも行いました。自分が難民になり、持って逃げると決めた3つのうち2つを途中で捨てることになったという想定で、最後まで残ったものを発表してもらいました。「お金」「ペット」といった意見が出ましたが、これは最近パレスチナで実際に起こったことでもあります。パレスチナ人の多くは、「自分の家の鍵」を持って逃げたそうです。とても考えさせられるエピソードでした。
講座の最後に、築城さんは「難民に寄り添うとは、僕だったら、私だったら、と考え続けることだ」と呼びかけました。弘前高等学校のみなさんに講師の想いは届いたでしょうか?
弘前高等学校からは、「生徒の学びに資する素晴らしい内容でした。誠にありがとうございました。」との感謝のメッセージが寄せられました。
グループワークの様子。
自分だったらどうすると問いかけることが大切。
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