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【キルギス⇔愛知県】それぞれの「当たり前」その時あなたはどうする?~キルギスとの交流~―清須市立清洲中学校

2024年10月9日、清須市立清洲中学校の中学1年生約250名へ向けて、JICAオンライン出前講座を実施しました。講師は、キルギスに赴任しているJICA海外協力隊の平野里奈さんです。前半は講師からのキルギスの紹介講座、後半はキルギスと日本の生徒の交流といった二部構成で進みました。

まず、前半の講座では、平野さんの自己紹介から始まり、JICA紹介や世界での活動の様子、キルギスの生活の様子を含んだ国の紹介、海外協力隊の活動の紹介をしていただきました。途中、「主食はなんでしょう」というキルギスクイズを挟んで盛り上がりました。また、講義後半の交流に備えてキルギス語の挨拶の練習をしました。一緒に参加してくださっている保護者の方々も一緒に「ありがとう」を練習しました。なかなか上手でしたね。

また、「日本独自の習慣や文化などで、外国の人から見ると当たり前じゃないことってなんだろう」、「『当たり前』がずれている時、どうしますか?」という題でディスカッションを行いました。「相手の国の文化を尊重した服を着ること」、「相手の考え方を尊重する」といった意見が出されましたが、それを受けた質問タイムでは、「伝統文化は何ですか」「一番自慢できるところはなんでしょうか」「SDGs関連でどのような活動をしていますか」といった一般的な質問から、「ロシアとウクライナの戦争の影響はありますか」などという現状を憂いた質問まで、多様なものが飛び交いました。

講座前半の締めくくりとして、平野さんからメッセージが送られました。それは、「人の数だけ当たり前がある」ということです。紛争が絶えないこの現代を、子どもたちの力で少しでも変えていきたい。そんな講師の想いが込められています。生徒たちの心に芽吹くことを祈っています。

後半の講座は二か国の交流でした。まず初めに、自己紹介やそれぞれの国についての紹介をし、続いてお互いの国についての質問をしあいました。「どんなスポーツをやっているの?」など、興味津々で質問しあっていましたね。続いて行った音楽交流では、日本側は清州中学校の校歌を合唱しました。みんな、とっても元気はつらつと歌いあげていましたね。

清洲中学校からは、「お忙しい中、多大な時間を割いて準備をしてくださったおかげで、とてもスムーズに交流を進めることができました。本当にありがとうございました。」との感謝のコメントが寄せられました。

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キルギスの風景。紅葉が始まっています。

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キルギスと日本の生徒で交流がありました。