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- 【グアテマラ⇔山形県】JICA海外協力隊が活動の中で大切にしていることとは?JICAオンライン出前講座―山形県立致道館中学校
2024年10月24日、山形県立致道館中学校の1年生約100名へ向けて、JICAオンライン出前講座を実施しました。講師は、グラテマラに赴任しているJICA海外協力隊の須藤智也さんです。まず、講座では、須藤さんの自己紹介から始まり、JICA紹介や世界での活動の様子、グラテマラの生活の様子を含んだ国の紹介、海外協力隊の活動の紹介をしていただきました。
須藤さんは、グアテマラの農村で「生活改善アプローチ」を活用したコミュニティ開発活動をされています。戦後の日本で女性グループが生活改良普及員と連携し、生活を自分たちの力でより良くしていきました。現在、多くの国でこのアプローチが導入されています。活動の中で大切にしていることは「主体性」です。最初から知識を伝えるのではなく、農村の方々にどんなことをしたいのかを考えてもらい、ニーズが出てきて初めてそのやり方を伝えることにしているそうです。それにより、ご自身の帰国後でも農民の主体性に基づいて活動が継続されることを期待しています。
講座の途中で、「今、お金があればしたいことはなんですか」と問いかけました。日本では恐らく、ゲームが買いたい、旅行がしたい、といった、生活+αの部分があがってくると思いますが、グアテマラで問うと「電気代を払いたい」「病気の母が飲む薬を買ってあげたい」といった生活に不可欠なことがあがってくる、つまり、日本との生活水準の差が浮き彫りになるそうです。
様々な苦労をされながら活動をしている須藤さんから、講座の最後に生徒たちに向けてメッセージが送られました。「やりたいことをやり通す勇気と覚悟を持とう」というものです。致道館中学校のみなさんの中から、将来この世界で活躍する人が現れるといいですね。
講座後の質問タイムでは、「協力隊は何歳から応募できますか」「協力隊の仕事をしていて、やりがいを感じることはありますか」「グアテマラに派遣されている協力隊は何人ですか」「揚げバナナは毎日食べるのか」「仕事で一番大変だったことは何か」などと、質問時間が足りなくなるくらい、生徒たちは次から次へと大変積極的に質問していました。
最後に、致道館中学校の生徒からは、「今日学んだことを、日本だけでなく視野を広げて生活していきたいと思います。ありがとうございました」とのお礼の言葉が寄せられました。
金融教育ワークショップ
主体性を育てるため、問題ではなく「幸せ」を考える
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