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【ヨルダン⇔兵庫県】現地の途上国とつないで国際交流!JICAオンライン出前講座-兵庫県立小野高等学校

2024年11月25日、兵庫県立小野高等学校2年生14名に向けて、JICAオンライン出前講座を実施しました。異文化理解について現地で経験談や交流をすることによって、国際的な考え方を養っていきたいというねらいです。講師はヨルダンに赴任するJICA海外協力隊の柳谷萌子さんです。

柳谷さんはJICA海外協力隊員としては少数の、マーケティングの仕事で派遣されています。講座では、協力隊員としての活動についてお話いただき、実際に柳谷さんの職場と小野高等学校を繋ぎヨルダンの人々と交流する場面もありました。

ヨルダンについて

北海道ほどの面積、日本の1/10以下の人口数で、言語はアラビア語。人口の9割がイスラム教徒です。
柳谷さんはあえて「ヨルダン人」という言い方をせず「ヨルダンの人々」と言います。これは今ヨルダンに住む人々の多くが、親世代や祖父世代に周りの国から避難してきたというルーツを持っているからです。隣国と比べて治安が安定しているヨルダンですが、周りの国で起こっていることに対して熱い思いや思想を抱く人は多いそうです。

協力隊員としての活動

柳谷さんは知的障害のある人が通う施設の職業訓練部門にて、マーケティング業務に携わっています。実際コミュニティに入り、課題を見つけ解決するべく行動していくことが柳谷さんのミッションです。この施設では日々利用者がものづくりをしていますが、ここで柳谷さんが感じた課題は「利用者が商品作りの中心にいない」ということでした。
利用者が描いた絵ひとつひとつに個性や味があるのにそれが周りに伝わっていない現状を見て、描いた絵をどう見せるか、どう商品に落とし込むかでとても良いものが出来るはずと考えた柳谷さん。見せ方に工夫をして社会と現場にアプローチすることで、「障害」=個性の一つとして認められる社会づくりを目指しているといいます。

アラビア語にチャレンジ!

耳新しいアラビア語をみんなで練習し、柳谷さんの職場の方々との交流にチャレンジです。最初はぎこちない生徒たちでしたが、ヨルダンの方々の気さくで楽しい雰囲気に、自然と笑顔になっていきました。先生もアラビア語に挑戦し、和気藹々と楽しい国際交流の時間を過ごすことができました。

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