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- 【パプアニューギニア⇔神奈川県】「言語の壁」解決への糸口をAI多言語翻訳機能から探る!JICAオンライン出前講座-神奈川県立愛川高等学校
2024年11月21日、神奈川県立愛川高等学校の1年生18名に向け、JICAオンライン出前講座を実施しました。講師は、パプアニューギニアに赴任するJICA海外協力隊(青少年活動)の内山翔太さんです。今回の講座は、愛川高校においてZoomの多言語翻訳機能を活用した実験的な公開研究授業として実施されました。日本の授業をパプアニューギニアのソゲリ小学校と中継して結び、Zoomにて同時通訳されたオンライン授業を実施し交流を図ることを目的としています。今回参加している愛川高校の皆さんは外国につながりを持つ生徒たちで、教室から各自の端末でZoomに参加し、翻訳される機能を母国語に設定して授業に取り組みました。
まずはソゲリ小学校の児童へ、愛川高校の生徒から学校の紹介をしました。購買・グラウンド・トレーニング室・トイレ・図書室のような学校設備、またPCを使用した授業や文化祭の様子について写真を使って説明しました。ソゲリ小学校の児童はZoomの翻訳機能による字幕で先生が言っていることを聞き取るつもりでしたが、うまく確認できない部分が多く、愛川高校の生徒たちが通訳として適宜補助をしてくれました。また「サッカーは好き?」といった日本の生徒さんからの質問には、もちろん!と言わんばかりにソゲリ小学校の子どもたち全員が一斉に回答していました。
次に、愛川高校の数学の先生からソゲリ小学校の児童へ算数の授業を日本語で行いました。「FUN MATH CLASS」と称した算数の問題をレベル1~3まで行いました。ここでも翻訳機能を使いながら内山さんにフォローしていただき、3問とも完璧に解くことができました。児童たちは問題を理解した瞬間すぐに答えを導き始め、愛川高校の生徒よりも早く解けた問題もありました。
最後に、ソゲリ小学校の児童から愛川高校の生徒へ質問タイムとなりました。「日本の怖い話を教えて」という質問に、生徒は「口裂け女」を紹介。生徒からどんな話か解説すると、児童からは「ひぃ~」と怖がる声があがりました。質問の中には音声として聞き取りづらい質問もありましたが、自動翻訳の字幕があったから理解できたという場面があり、AIによる同時通訳での授業展開の可能性を探ることができたようでした。
愛川高校からは「意見を交換し合い、共感しながら共有する大切さを実感できたと思います。また、Zoomの翻訳機能も活用し、1つの言語が様々な言語にある程度の正確さで同時通訳され、言葉の壁についての解決できる糸口を見つけることができました。」とのコメントをいただきました。
講座開始前にオンライン上でじゃんけんを楽しむ姿
愛川高校の紹介(文化祭の様子)
「FUN MATH CLASS」
ソゲリ小学校の児童も楽しんで参加してくれました
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