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- 【ザンビア⇔埼玉県】英語でザンビアの生活・文化を知り、異文化理解について学ぼう!―埼玉県立所沢高等学校定時制/川口市立高等学校定時制
2024年12月17日、所沢高等学校定時制4年生4名と川口市立高校定時制4年生23名のために、JICAオンライン出前講座を実施しました。講師はザンビアに赴任しているJICA海外協力隊の村上恵里佳さんです。ザンビアでの生活・文化、異文化理解をテーマに英語でお話をしていただきました。
以前は埼玉県の高校で働いていた村上さん。今はザンビアの特別支援学校で、聴覚障害や自閉症の子どもたちの指導に関わっています。
ザンビアの生活・文化について
アフリカと聞いたら、どんなことを思い浮かべるでしょうか。村上さんからの問いかけに、参加者からは、「ライオン、サファリ、乾燥している場所」といった意見がありました。村上さんからは、大自然や動物といった特徴もあるけれど、ザンビアの首都のルサカでは、日本と同じように何でも手に入ることを教えてもらいました。
異文化を知ることで、自分を知ろう
講座の始めに村上さんは、「日本の文化と言われたら何を思い浮かべますか」という問いを投げかけました。参加者からは、神社や茶道など様々な“文化”が発表されました。その後、ザンビアと日本にはいろんな文化の違いがあることを紹介してもらいました。例えば、ザンビアでは、なんでもシェアをする文化があったり、ザンビアタイムと呼ばれるように遅刻をしたりする人も多いそうです。ザンビアで暮らすなかで、慣れることはあるけれど、それでも心に余裕がないときには、嫌な気持ちになることもあるし、それは自然なことだとお話してくれました。
村上さんは異文化に出会った時、「なぜだろう」と考えるようにしていると言います。そうするといろいろな発見があり、自分自身のアイデンティを知ったり、視野を広げたりできることができます。例えば、ザンビアの人は「未来」よりも「今」を大切にしています。「今」をより充実したものにするために、未来の待ち合わせに遅れて行ってもしかたがないと考えているそうです。一方、日本では自分の「今」を犠牲にしてでも相手との待ち合わせ時間を守ることがよいとされているかもしれません。
講座の終わりに村上さんからあらためて「自国の文化と言われたら何を思い浮かべますか」という問いを投げかけました。始めに問われた質問と同じですが、参加者からは「礼儀がよいこと」とか「相手を大切にすること」といった“文化”が発表されました。出前講座を通して、自分の文化やアイデンティティを考えるきっかけになった参加者の皆さん。ザンビアのよさだけでなく、自分の文化やアイデンティティについても、新しいよさに気づくことができたことでしょう。
ザンビアの食事に興味深々の参加者たち
文化の違いをよく知れば、お互いの違いを生かすこともできることを教えてもらいました
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