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【ベナン⇔スイス】人権・貧困について考えてみよう~途上国のリアルを伝える~JICAオンライン出前講座-チューリッヒ日本人学校

2024年12月14日、スイスのチューリッヒ日本人学校補習校の子どもたちのために、JICAオンライン出前講座を実施しました。講師は、西アフリカのベナンに赴任するJICA海外協力隊(青少年活動)の大河原花子さんです。大河原さんは市役所の福祉課のようなところに配属され、働いています。スイスは、難民を多く受け入れています。紛争や貧困が発生するメカニズムを知り身近に感じる機会、自分は何をできるのか考える機会として、この講座が企画されました。

貧困ってなんだろう

講座ではベナンでみられる貧困の実態が写真と共に紹介されました。先進国にも貧困がありますが、開発途上国にはさらに厳しい状況にあります。お金がないことだけでなく、病気になった時に治療が受けられないこと、望む勉強ができないことも、貧困の形です。そして、貧困には「連鎖」があります。貧困であることが、さらなる貧困を引き起こす現象です。

貧困を解消するために

貧困はいろいろな形で存在するため、解消の方法にもたくさんあります。大河原さん自身も活動の中で、子どもたちが勉強の楽しさを知れる、病気にかかりにくくなる、楽しく遊ぶことができるためにさまざまな取り組みをしています。こうした取り組みは、直接あるいは間接的に貧困の解消とまではいかないまでも、軽減に貢献しています。

考えてみた。私たちにもできること

私たちは何をすべきなのでしょうか。この出前講座中では、補習校の子どもたちは貧困を解決するために自分たちができることを考えてみることにしました。子どもからは、農業技術を高めれば貧困の解決につながるのではないか、といった意見が発表されました。

大河原さんからは「自分を大切にしてください、そして他の人も大切にしてください」というメッセージが送られました。自分を愛せる人は他の人を大切にし、愛することもできるからです。とても素敵なメッセージですね。

講座に参加した子どもは、はじめおとなしい様子でしたが、最後の方は「どんなお仕事がありますか」「ベナンの平均寿命はどのくらいですか」など、質問があふれました。「人権が守られていることがふつうと思っていたが、残念ながらそうでもない生活を送っている人がいることに気づいた」という感想も聞かれました。

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グーチョキパーで答えるクイズ!!

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貧困の形は様々ある、だから貧困削減の手段も様々

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チューリッヒの教室から