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- 【カメルーン⇔アメリカ】実際に海外で活躍されている人の話を聞く<グローバル人材教育>JICAオンライン出前講座-ニュージャージー日本人学校
2025年2月10日、ニュージャージー日本人学校の中学生のために、JICAオンライン出前講座を実施しました。同校では、グローバル人材教育に力を入れています。その一環として、実際に海外で活躍されている方からのお話を聞く時間を持つことになっています。この講座の講師は、JICA海外協力隊(野菜栽培)としてカメルーンに赴任する二村大樹さんです。この講座に先立って2人の生徒が事前にカメルーンやJICAについて調べ、クラスで発表をしていたそうです。
どうしてカメルーンに?
JICA海外協力隊に参加する理由は、人によって様々です。二村さん自身が中学生・高校生の頃、大学生の頃、そして社会人になってからを振り返りながら、お話しいただきました。二村さんは、勉強は理科が得意、英語が苦手、ゲーム(ポケモン)が好きで、中学生の頃は国際協力に興味がありませんでした。大学を卒業した後に薬品会社で薬の材料の薬草を大きな畑で育てる仕事につき、そこで初めてJICAや国際協力の世界について知り、関心を持ちました。自分が仕事や研究で積んだ経験を世界のために役立てたいという思いが芽生え、JICA海外協力隊に応募しました。
家族から離れて、遠いアフリカに暮らすってどんなかんじ?
カメルーンは日本と8時間の時差があります。ニュージャージーとも6時間差があります。赤道に近く、比較的暑い国です。もちろん時差や気候だけでなく、文化習慣、食生活、言葉、宗教など様々なことが日本やアメリカとは異なります。日本ではあまり意識しない「部族」という概念もあります。英語、フランス語に加え、それぞれの部族語が話されています。「川で洗濯」なんて昔ばなしでしか聞いたことがありませんでしたが、そういう生活をしている人も多くいます。いろいろな写真と共にお話を聞くと、二村さんが今の生活をとても楽しんでいることが伝わってきました。
生徒の皆さんからは、「カメルーンの治安は悪いんですか」、「カメルーンにある多様性で、良いと思えることは何ですか」「日本とカメルーンの生活上の一番の違いは何ですか」「カメルーンは大統領が長期政権を維持していますが、権威的であると感じますか」「現地に日本の人はどのくらいいるのですか」といった質問が出されました。
ワクワクする方へ進もう、自分らしく
二村さんからのメッセージは、「ワクワクする方へ進もう、自分らしく。挑戦は、いつ始めてもいい。他の人と違ってもいい」でした。二村さんがカメルーンに行ったとき、初めて見た果物をとりあえず食べてみた時のワクワク感についてお話ししてくれました。さらに振り返ると、自分がワクワクするものにチャレンジする中で、今の進路を選んできました。二村さん自身、その選択にとても満足していますし、生徒の皆さんにも、他人の価値観に流されず自分らしい進路を選んでほしいと、お話ししてくれました。
カメルーンにはとても多様な人が住んでいる
ワクワクする方へ進み、海外協力隊への道を選んだ
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