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【キルギス⇔東京都】小学校6年生の社会科での活用!キャリア教育の一環としても!~世界を知ることで見えてくること~-新宿区立落合第二小学校

2025年3月6日、新宿区立落合第二小学校の6年生約70名が参加し、JICAオンライン出前講座を実施しました。社会科学習であるキャリア教育の一環で行われたこの講座の講師は、キルギスで活動する松下依莉さん(理学療法士)です。

キルギスってどんなところ?

スカイツリーより標高が高い首都ビシュケクをもち、国土全体全般が標高1500m、全体が乾燥していて涼しい国でもあるキルギス。多民族国家でもあるので、本日の講師松下さんの同僚にはキルギス人の他、ウズベク人、ロシア人、ドゥンガン人など、いろいろな民族出身の方がいるそうです。イスラム教徒が80%を超す国ですが、クリスマスを祝うなど、宗教に縛られないゆったりとした緩やかな国でもあるそうです。

今では大きな発展を遂げているキルギスですが、元は遊牧民族。家も「ユルタ」という移動式の家に住んでいた歴史を持つ国です。そんな美しい自然を保ちながら、同時に首都を中心に発展も遂げている国。そんなキルギスで、松下さんは日々奮闘されています。

キルギスには〇〇がある?

続いて、キルギスクイズを楽しみました。「キルギスの大学には日本語学科がある?!」「キルギスの水道水は飲める?!」「キルギスのトイレは紙が流せる?!」「キルギスに温泉はある?!」、そして最後のクイズが「キルギス人と日本人の祖先は同じである?!」といった具合でした。

日本人がキルギスに行くと「あなたと私は兄弟だ!」と言われることがしばしばあるそうです。「魚の好きな者が東へ移動し日本人になり、肉の好きな者は西の草原へ移動し キルギス人になった」という言い伝えがあるのだそうです。それくらいキルギスの方は私たちにそっくりなんですね。

子どもたちの笑顔が輝いてみえた

貧しい家庭環境で育ちました、と語る松下さん。学生時代に悩むことが多かったそうです。そんな中で、自分よりも大変な状況の子どもたちに興味を持ちはじめ、大学時代にアルバイト代を使って一人でカンボジアへ行った時、子どもたちの笑顔がとても輝いて見えたそうです。「みんな夢を持っていた。そんな子たちの役に立ちたいと思った。」そんな風に語る松下さん。きっと昔の自分を重ね合わせたことでしょう。これからも世界の子どもたちのために、自身自身も輝かせながら、活動に取り組んでいかれることでしょう。

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「子どもたちの笑顔をみると、やりがいを感じます」と語る松下さんの顔も輝いていました。

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美しい自然も残しつつ、大きな経済発展を遂げています。