jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

【バヌアツ⇔鹿児島県】外部講師を呼びにくい奥地や島にある小学校にも届けます!JICAオンライン出前講座-鹿児島県湧水町立轟小学校

2025年3月11日、鹿児島県湧水町立轟小学校で、6年生8人を対象としたJICAオンライン出前講座が開催されました。轟小学校は準へき地校に指定されている小規模校で、子どもたちが海外の文化や暮らしに触れる機会が限られています。そこで、異文化を知る場を提供したいという学校の思いから、この講座が実現しました。講師は、バヌアツに赴任するJICA海外協力隊(環境教育)の小澤雅志さん。今回の講座のテーマは、「ちがう国には、ちがう“あたりまえ”があることを知ろう!」です。

画面越しに広がる対話

講座では、バヌアツの基本情報をクイズを交えながら学びました。バヌアツは83の島々からなる国で、全体の面積は新潟県とほぼ同じです。スライドが進むたびに、「船では行けないんですか?」「飛行機代はいくらですか?」「ウミガメはいますか?」と、子どもたちの質問が次々と飛び出します。バヌアツの気候についての話では、冬の最低気温が20℃で、人々が寒いと感じて長袖ジャケットを着るというエピソードに驚きの声が上がりました。日本とバヌアツでは「冬」の概念が大きく異なることに気づき、子どもたちは「ちがう国のちがう“あたりまえ”」を実感していました。

バヌアツの食文化

食文化についても、写真を交えながら紹介されました。バヌアツの伝統的な飲み物「カバ」について、「どんなときに飲むのですか?」という質問が出ました。小澤さんは「会議の前など、人が集まる場面で気持ちを落ち着けるために飲みます」と説明。さらに、子どもたちからは舌触りや風味など飲んでみた具体的な感想についての質問が出ました。熱心に新しいことを知ろうとする子どもたちに小澤さんも笑顔が絶えない様子でした。バヌアツエキスパートになってきた子どもたち。バヌアツの食文化に関するクイズも行われました。「バヌアツでは〇〇が食べ放題。何でしょう?」という問題に、子どもたちは即座に「バナナ!」と正解。講座を通じてバヌアツの特徴をしっかり理解していました。

身近に感じたバヌアツ

講座の最後には、子どもたちが「バヌアツの魅力」に感じたところを発表しました。それぞれに「綺麗な海、バナナが食べ放題なこと、冬がないこと」など感想を共有。リアルタイムで海外と繋がり、終始目を輝かせて積極的に質問していた子どもたち。遠い太平洋の島国・バヌアツを身近に感じることができた45分でした。轟小学校からは「協力隊の小澤さんが作ってくださった資料を,子どもたちは食い入るように見ていました。本校は僻地にあり,実際に来ていただくのは難しいので,オンライン講座はありがたかったです。」とのコメントいただきました。

画像

伝統的な飲み物「カバ」の実際の写真を見ながらお話を聞きました

画像

バヌアツはどこにあるでしょうクイズ!