所長あいさつ

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私たちJICAキューバは2018年1月に首都ハバナに事務所を開設し、多くのキューバ政府機関と良好な関係を構築しながら、様々な分野で日本の国際協力を実施しています。この国に対するJICA事業は1960年代から始まり、本邦での研修員に参加したキューバ人は500名を超えています。多くの日本人専門家が当地で活動を行い、確かな実績と多くの成果を残してきました。現在、日本とキューバ双方の政府の合意に基づき、持続可能な開発への支援を目標として4つの分野(農業開発、保健医療、環境保全、社会経済基盤の整備)での活動に取り組んでいます。

現在、新型コロナ感染症の影響で私たちのキューバでの活動も影響を受けていますが、工夫しながら事業を続けつつ、上記4分野にとどまらずキューバ関係者との対話を重視し、現地のネットワークの構築に努めています。例えば、ここ数か月だけでも、プラスチック廃棄物処理、循環型社会、有機栽培、熱帯農産物輸出、農産物流通・生産者直売、バイオ薬品開発、統合医療、ペーパーレス病院、エコツーリズム、再生可能エネルギー、都市交通、高齢化社会、海水魚養殖、工業団地への誘致等々、キューバの省庁、産業界、研究機関のみならず、他国の関係者からも、様々な提案、相談が当事務所に寄せられています。
これらはキューバが抱える課題ですが、潜在的なポテンシャルでもあり、この国の新しい息吹きを感じながら、多くの人と議論し、日本の経験や取組みを紹介し、将来の協力の可能性を一緒に探っています。

1959年のキューバ革命から長い年月が経過し、今なおキューバは独自の社会主義の理念に基づいた公平な社会の実現に取組んでいます。もちろん時代に合わせた社会経済モデルの見直しも行われており、このようなキューバの進む方向に寄り添いながら、JICAは日本らしい国際協力を通じて、キューバ国民から広く信頼されるパートナーとなれるよう取り組んでいきたいと考えています。

またキューバへの日本人移住は120年以上の歴史があり、現在も約1200人の日系人の方々が各地にいらっしゃいます。これら日系人の方々との連携にも取組んでいきます。

日本の民間企業、大学・研究機関、NGO・市民団体、自治体等の皆様でキューバにご関心のある方がいらっしゃいましたら、是非お気軽にご連絡ください。まだまだキューバに関しては現地でのコンタクトがない、情報が不足している等の悩みが多いと思いますので、当事務所からできる限りお手伝いさせていただきます。

キューバ事務所長
三田村 達宏
メール:Mitamura.Tatsuhiro@jica.go.jp