ドミニカ共和国で日本を引き継ぐために

丸山 奈津子(2021年度1次隊 日系小学校教育)

2022年9月からドミニカ共和国日系人協会(ASONAJA)が運営する日本語学校で教員として仕事をしています。この学校には、ドミニカ共和国で暮らす日系の子どもたちが通っています。これまで学校は、COVID-19の影響により、オンラインでの授業を取り入れてきましたが、国の中でも様々な規制が緩和されていくことに伴い、徐々に対面授業を増やしてきました。そして2023年1月からは一日対面授業で行うという、従来の形式で運営ができるようになりました。子どもたちと直接関わる時間が増えたので、これまで以上に「日本的な考え方」について伝えていきたいと思っています。例えば、「掃除」についてとりあげ、自分たちで使ったものや場所を自分たちできれいにすることによって、ものを大切にする心が育つということ。また、「時間を守ること」についてふれ、時間を守ることで周りの人の時間を大切にすることでき、思いやりの心が育つといったことなどです。このような指導を通して、日本語学校の子どもたちの心に響く「日本的な考え方」が一つでも増えるといいなと思っています。そして、日本にルーツをもつことを今以上に誇りに思ってもらえる活動を目指したいです。

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文化行事「福笑い」日本の正月の遊びを楽しむ子供たち