1.日本の豊富な開発経験

日本は、非西洋から近代化を成し遂げた最初の国です。自国の伝統とアイデンティティを損なうことなく、法に立脚し、自由で民主的、平和で繁栄した国家建設を実現した国であり、開発途上国に対して発展のベストモデルの一つを提供し得る国です。同時に、近年目覚ましい経済社会発展を遂げているアジア諸国への政府開発援助を通じて、日本は多くの開発協力経験を有しています。これら自国の近代化と海外での開発協力の過程で蓄積した経験と教訓を活かし、日本は世界の開発学をリードし、世界の持続的な発展に積極的に貢献して参ります。

2.開発リーダーの育成

JICAは、開発途上国の各分野で将来のリーダーとなる人材を育成すべく、本邦の大学と連携し、2018年「JICA開発大学院連携プログラム」を立ち上げました。この日本留学プログラムにおいては、専門分野の教育・研究に加え、日本の開発経験をその歴史や文化的背景を踏まえて学ぶ「日本研究」の機会を提供しています。このプログラムの一環で、JICAは、日本の開発経験を学ぶ機会を国外にも広げるため、開発途上国各国のトップクラスの大学等を対象に、「日本研究」の講座設立支援を行うプログラム「JICAチェア」を開始しました。

3.協力メニュー

日本から現地に講師を派遣し、主に政治、経済、行政、法律等の分野で日本の開発経験に関する講義を行います。また、日本研究講座の新設や既存の教育・研究体制の強化を希望する大学に対して、教育・研究のためのリソースの提供や人材育成等を支援します。