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2023年10月末より、JICAエチオピア事務所長として着任いたしました、大嶋健介と申します。

エチオピアにおけるJICAの活動の歴史は、サブサハラ・アフリカの中では比較的長く、2022年にはJICA海外協力隊派遣50周年、2023年にはJICAエチオピア事務所開設30周年の節目を迎えました。

大嶋健介

私自身、20数年前にJICAで初めて携わった業務がエチオピア担当としてのものであり、エチオピアに対する開発協力事業を通じて、多くのことを学ばせていただいたことを覚えています。その後はケニア、南スーダン、南アフリカのJICA事務所での勤務や、アフリカの農業・農村開発に携わって参りました。

今回、ひさしぶりにエチオピアに降り立ち、大きく変貌したアディスアベバの街並みに戸惑いつつも、一方で、エチオピアの人々の変わらぬ勤勉さや、文化や歴史の豊かさにあらためて気付かされる日々です。

エチオピアの大きな変化の中で、JICAはかねてより人材育成に取り組んできましたが、近年ではカイゼンやSHEPアプローチなど、JICAがエチオピアをはじめアフリカ各国における長年の協力で培った、経験や成果の拡大に取り組んでいます。エチオピアと我が国のとの長年の協力の歴史の中から、エチオピアの人々が得た知識や経験をアフリカ域内や、さらには世界各国に共有する段階にあるものもあり、こうした取り組みがさらに拡大することは、今後のエチオピアにおけるJICAの活動において重要なことと考えています。

他方、現在エチオピアでは、紛争影響地の復興など、これまでJICAが同国において経験してこなかった課題にも対応が求められています。JICAが持ちうる多様なスキームを用いながら、あらたな課題解決に向け、エチオピアの方々とともに取り組んでまいりたいと考えています。