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【開催報告】国際理解教育/開発教育指導者研修 前半研修レポート

2020年8月27日

今年度、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、対面ではなくオンラインでの開催となった本研修は、全国から多数の応募をいただきました。その中から選抜された小学校・中学校・高等学校の先生24名が、前半研修で授業づくりについて見識を深め、日本国際理解教育学会のアドバイザーの先生方の後援を得て学習指導案を作成、各学校にて授業実践を行い、その後、報告も含めた後半研修を行います。

今回のテーマは「私たちと世界のつながり 〜持続可能な社会のジブンゴト化〜」。
新型コロナウイルスが世界の脅威となる今、このような状況下だからこそ、子どもたちが自分たちの暮らしと世界とのつながりやSDGs(持続可能な開発目標)の視点を持つための授業づくりを目指します。

前半研修1日目

双方向のやり取りも見られたオンライン講義

前半研修1日目では、日本国際理解教育学会から4名のアドバイザーの先生方に講義・ワークショップをいただき、学習指導案の土台となる国際理解教育/開発教育に対する理解を深めました。

同志社女子大学特任教授の藤原孝章先生には、新学習指導要領も踏まえた国際理解教育/開発教育について、新型コロナウイルスが世界的に拡大している現状も含め、講演いただきました。

また、帝京大学教育学部教授の中山京子先生には、授業素材選びや学習指導案の骨子(大枠)を組み立てるポイントを、そして北海道教育大学名誉教授の大津和子先生からは汎用性の高い授業をつくるために大切なことを、ワークショップを交えながらお話しいただきました。

あらかじめ事前課題として、中央大学文学部教授の森茂岳雄先生から共有いただいた国際理解教育/開発教育に関する教材リストと、これらの講義を踏まえ、事前に読んだ共通の指導案についてグループで意見を交換し、その後、全体で話したことを共有し合いました。

前半研修2日目

アドバイザーの先生を交えたグループワーク

さらに2日目は、参加者が自身の学習指導案作成のための骨子(大枠)を事前課題として作成し、それを小グループに分かれてお互いに発表、それぞれについて質問や気づきを伝え合う時間が中心のプログラムとなりました。

参加された先生方一人ひとりが様々な教科で、手法で、子どもたちに気づきを促し、「ジブンゴト」として考えられるための工夫が詰まっており、参加者同士で学び合う場となりました。

ポイントや課題を全体で共有

グループワークの学びを全体に共有①

グループワークの学びを全体に共有②

全体での共有では、参加者からの積極的な発話により気づいたことや、授業をつくる上で大切なポイントについてより多面的に捉え、深めていくことができ、参加者は自身の学習指導案作成や授業実践に向けたポイントや課題が明確になったようです。

2日間を通して、どの先生もとても熱心に参加されていました。

忙しい日々の中でも国際理解教育/開発教育に価値を見出し、努力されている先生方が、全国の仲間と情報交換をしながら授業をつくっていく姿は、とても頼もしいものでした。

次に向けて

今後の授業実践に向けた熱い意気込み

全国から参加した意欲ある24名の先生方

今回の前半研修を経て、それぞれの先生が次はどんな学習指導案を作られるのか、そしてどんな授業を実践されるのか、今からとても楽しみです。


2021年2月の後半研修は一部、一般公開も予定しています。
詳しくは別途公式サイト等でご案内します。今後もご注目ください。

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