所長あいさつ

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インドネシアは、JICAにとって最も長い歴史をもつ重要なパートナーであり、最大の供与先(金額累計ベースで5.5兆円(690兆ルピア、490億ドル))となります。これまでインドネシアの経済社会開発計画と課題に寄り添う形で、700件近い円借款、約17,000人の日本人専門家派遣、約44,000人に対する研修を行ってきました。

この結果、ジャカルタ首都圏有料道路とスマトラ島の主要幹線道路それぞれの総延長距離の60%、インドネシア全発電容量の7%に貢献すると共に、導入を支援した母子手帳は80%以上の妊産婦に活用されています。この他、農業の生産性向上につながる灌漑整備、自然災害の多いインドネシアの防災や災害復旧支援や、日本の中小企業の事業展開のお手伝い、ボランティア事業、NGO等との連携による支援にも積極的に取り組んでまいりました。かかる歴史と実績のある対インドネシア協力に携わることができ、私自身大変幸せに感じております。

2018年はインドネシアと日本の国交樹立60周年にあたります。また2019年初めには、JICAが計画段階から協力してきたインドネシアで初めてとなるジャカルタ地下鉄が運行開始予定であり、これに伴いジャカルタの交通渋滞緩和と大気汚染の改善が期待されます。

中進国入りを目前に控えたインドネシアは、経済社会開発のニーズと課題も変化しております。これまでの幅広い分野での長い協力の歴史と教訓を振り返りながら、引き続き運輸、電力分野等でのインフラ開発に加え、人材育成、農業、保健、防災、環境などの分野で、開発ニーズを踏まえたより革新的で効果的な協力に取り組んでまいりたいと考えております。

インドネシア事務所長
山中 晋一