トンガ王国における火山噴火及び津波被害に対する緊急援助(最終報)

2022.03.09

トンガ王国で発生した火山噴火及び津波による被害に対し、同国政府からの支援要請を受けて、国際協力機構(JICA)は緊急援助物資を供与するとともに、同援助物資を国際緊急援助隊・自衛隊部隊が輸送しました。また同自衛隊部隊は現地で給水活動も実施しました。2月17日まで現地で活動を行っていた輸送艦おおすみは、3月5日に本邦(呉基地)に到着し、国際緊急援助隊・自衛隊部隊による活動も終了となりました。これをもってトンガ王国に対する一連の国際緊急援助は終結となります。

(1)  自衛隊部隊による活動(物資の輸送等)

トンガ王国に対し供与する緊急援助物資は、以下のとおり現地に到着し、順次引き渡されました。なお、新型コロナ感染症による現地でのロックダウンの影響などもあり、既報のとおりトンガ側と日本(JICA)側の間での同物資の授受に係る署名式は2月25日に実施されています。

① 航空自衛隊による輸送

  • 1/22:飲用水(輸送機C-130)
  • 1/24:飲用水、火山灰撤去のための用具等(輸送機C-130)
  • 1/29:飲用水、缶詰(輸送機C-130)
  • 2/2:飲用水、火山灰撤去のための用具等(輸送機C-130)

② 海上自衛隊による輸送

  • 2/9:飲用水、火山灰撤去のための用具等(輸送艦おおすみ)
    (・2/14エウア島、2/15ハアパイ諸島、2/16ババウ諸島へ飲用水を輸送。)

③ 海上自衛隊による給水活動

  • 2/11-12 トンガタプ島にて輸送艦おおすみにより給水車に対する給水活動を実施。
  • 上記②の離島への飲用水輸送(輸送ヘリCH-47)に際し、供与したポリタンクを用いた給水活動も実施。

(2) 自衛隊部隊による活動の終了

2月17日、防衛大臣により「トンガ王国における国際緊急援助活動等の終結に関する自衛隊行動命令」が発出され、本邦で待機にあったC-130輸送機2機及びC-2輸送機は待機を終了しました。また、トンガ王国周辺の海域で活動していた輸送艦「おおすみ」は、現地での活動を終了して帰国の途につき、3月5日に本邦(呉基地)に到着。これをもって国際緊急援助隊・自衛隊部隊による活動は終了となりました。

JICAは今後もトンガ政府や関係国・機関等と緊密に連携し、被災地の1日も早い復旧と復興にむけ、迅速にかつ中長期的な視点から協力を進めていきます。

以上

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