キューバ共和国におけるハリケーン・メリッサによる被害に対する国際緊急援助-供与物資の引渡し-
2025.11.08
2025.11.08
キューバ共和国におけるハリケーン・メリッサによる被害に対して、国際協力機構(JICA)が供与した緊急援助物資が、同国政府に引き渡されました。
キューバ国に対し供与する緊急援助物資は11月8日に首都ハバナに到着しました。同日10時45分(現地時間)よりホセ・マルティ国際空港にて、キューバ側からデボラ・リバス外国貿易・外国投資省次官が、日本側から中村和人駐キューバ日本国大使および葦田竜也JICA キューバ事務所長らが出席し、同物資の引渡式を実施しました。
引渡式では、中村大使より過去複数回に渡るハリケーン被害(マシュー、イルマ、イアン、ラファエル)の際に日本が支援を行ってきた実績に触れつつ、今回の物資供与が日本とキューバ両国民の連帯の象徴であること、そしてこの困難な時期において供与物資が被災された方々の一助となり、これまでと同様にキューバ国民が必ずや復興される事を確信している旨の発言がありました。
続いて、葦田所長からは、JICAが被災者およびキューバ国民に寄り添い、復興を支援していく姿勢が示されるとともに、今回の緊急援助を通じて、被災地の基本的なニーズに応えるべく、浄水器、毛布、テント、スリーピングパッドが供与されることが紹介されました。また、今後も協力事業を通じて、キューバの復興と発展に貢献していく旨が述べられました。
これに対し、リバス次官からは、日本政府および国民に対する深い謝意が表明されました。特に、日本からはこれまで幾度となく災害時に支援を受けており、困難な時における連帯と協力の姿勢は特別なものであり、強調したいとの言葉がありました。また、供与された物資については、甚大な被害を受けた東部地域の住民に対し、速やかに配布される予定である旨が述べられました。
なお、今回供与した援助物資は、キューバ政府を通じて被災者のもとへ届けられる予定です。
供与物資を前にリバス次官、中村大使、葦田所長、サンチェス局長(左から)
授受証に署名するリバス次官、中村大使、葦田所長(左から)
供与物資の前でスピーチを行う葦田所長
scroll