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ダッカ襲撃テロ事件10年に寄せて

2026.07.02

2016年7月1日に発生したダッカ襲撃テロ事件から10年を迎えました。
この事件により、バングラデシュの発展を願い、現地の人々と共に歩みながら「ダッカ都市交通整備事業準備調査」に従事されていた日本人7名を含む多数の方々の尊い命が奪われました。深い悲しみと痛惜の念は、10年を経た今もなお、私たちの胸に刻まれています。

JICA 理事長として、この事件で犠牲となられた方々に、改めて深い哀悼の意を表します。

この日は、私たちJICAにとって、決して忘れてはならない日です。本日、現地ダッカで開催された追悼慰霊式典に、私はJICAを代表して参列いたしました。そして、犠牲者の方々への哀悼の意を表し、国際協力に携わる同志として、事件の記憶を強く胸に刻み、そして安全対策に万全を期すことを改めて誓いました。

本事件を受け、JICAは組織を挙げて安全対策の抜本的な強化に取り組んできました。「人命最優先」「最適の安全対策」「当事者意識」を3本柱とする「安全対策宣言」の下、脅威情報の収集・分析・共有の強化、安全対策措置の策定・徹底、有事・緊急事態への備え、一人ひとりの安全意識の啓発、研修・訓練の強化など、国際協力事業関係者の安全を確保すべく不断に対策を進めて参りました。

世界に目を向ければ、ウクライナでの戦争は今なお続き、中東情勢の行方は予断を許しません。各地で紛争が継続し、ガザをはじめとする人道危機の状況も改善していません。こうした危機に直面する中、人間の安全保障を実現するためには、国際協力事業関係者の安全を確保しながら国際協力を推進していくことがこれまで以上に重要となっています。また、世界との繋がりなしに繁栄や平和を維持することが難しい日本にとって、国際協力は国際社会で信頼を築き、強化していくための重要な手段です。

事件の記憶と教訓を組織として確実に継承し、痛ましい事態を二度と繰り返さないという強い決意のもと、人命と安全を最優先とした取り組みを続け、国際協力の歩みを着実に進めて参ります。

令和8年7月2日
独立行政法人国際協力機構(JICA)
理事長 田中 明彦
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安全対策宣言https://www.jica.go.jp/about/organization/safety/

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