北岡理事長がコンゴ民主共和国パンジ総合病院のムクウェゲ医師と会談

2019.10.07

北岡伸一JICA理事長は、10月3日、コンゴ民主共和国パンジ総合病院のデニ・ムクウェゲ医師(2018年ノーベル平和賞受賞)とJICA本部で会談しました。

冒頭、北岡理事長から、コンゴ民主共和国における紛争下の性暴力被害者に対するムクウェゲ医師の長年の活動に深い敬意を表しました。ムクウェゲ医師からは、性暴力被害者に対する身体的治療に加え、精神的ケアの重要性、経済的自立及びトラウマを乗り越え、被害以前の状況に回復するための支援の必要性が述べられ、さらに、より多くの性暴力被害者に対する支援の実現に向け、パンジ総合病院が行う支援の拡充とコンゴ民主共和国内の他地域や他国への展開を含めた今後の活動計画について説明されました。これらの活動及びムクウェゲ医師が立ち上げたGlobal Reparation Fundに対する日本からの支持・支援への期待が表明されました。
その後、両者は性暴力が紛争下で武器として使われる原因や背景についても意見交換を行い、「人間の安全保障」の観点から性暴力被害者への支援と性暴力の根絶に向けた努力が重要であることを確認しました。

ムクウェゲ医師(左)と北岡理事長

JICAは、今後も引き続きコンゴ民主共和国における平和の定着に向けて貢献していきます。

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