北岡理事長がICRCマウラー総裁と会談(オンライン)

2020.05.01

北岡伸一JICA理事長は、5月1日、赤十字国際委員会(ICRC)のペーター・マウラー総裁とオンラインで会談しました。

両者は、新型コロナウィルス感染拡大を受けたそれぞれの機関の事業実施状況について共有し、現地事務所レベルでの両機関の意見交換の様子を確認しました。マウラー総裁は、新型コロナウィルス感染拡大も踏まえ、特に保健システム強化や水・衛生分野において開発機関であるJICAとの連携を一層強化していきたいと述べました。

北岡理事長は、コロナ危機は重要な歴史の転換点になりうるとした上で、JICAは「ポスト・コロナの世界における国際協力」に関する研究を計画しているほか、保健システム及びユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)(*)を重視した感染症対策についての研究・発信を準備していることを共有しました。マウラー総裁は、これらの取組は非常に興味深く、ICRCとしても協力したいと述べました。
(*)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC):すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられること。

マウラー総裁はコロナ危機によって各国が国内向けの経済政策を優先する中でも国際協力の重要性を訴えることが重要と述べました。また、人道支援のための革新的な資金の活用可能性を引き続き追求していきたいとし、JICAとの意見交換を継続していくことを確認しました。

JICAは、コロナ危機による国内外の関係者の安全確保に最大限努めつつ、引き続き国内外のパートナーと共に開発途上地域における感染被害の最小化に取り組んでいきます。

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