北岡理事長がイスラム開発銀行ハジャール総裁と会談(オンライン)

2020.08.28

北岡伸一JICA理事長は、8月24日、イスラム開発銀行のバンダールM.H.ハジャール総裁とオンラインで会談しました。

冒頭、北岡理事長から、コロナ危機は重要な歴史の転換点になりうるとした上で、社会・経済の課題や混乱に取り組むために、イスラム開発銀行を含む多くのパートナーとの連携がより一層重要になることを述べました。ハジャール総裁は、イスラム開発銀行グループによるコロナ危機に対する支援策を紹介し、特に中小企業への支援、新しい技術の活用、SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた取り組み堅持の重要性に言及しました。

ハジャール総裁(左)と北岡理事長

また、両者は、パキスタンのポリオ撲滅のための協力、パレスチナ支援における連携に加え、国際開発金融クラブ(IDFC)や南南・三角協力に関する国連と共催の局長級フォーラム等の国際会議での連携・協力の実績を確認し、今後もさらに協力を進めていくことを確認しました。

ハジャール総裁は、2020年は社会・経済のグローバル化にとって重要な年になりえるとして、これを逆行させることなく、より環境に配慮し、包摂的で、強靭な国際社会を構築することが重要だと述べました。北岡理事長はこれに同意しつつ、国際社会が強靭性や柔軟性を持つことの重要性を強調しました。

コロナ危機に対し、北岡理事長は、JICAが母子手帳の普及や水・衛生分野の改善、手洗い促進、栄養改善等の予防的な対応から、治療のための病院の整備まで、これまでの協力実績を紹介しました。加えて、病院を中核とする強靭な保健・医療システム構築のための取り組みを進めていくとの意欲を示し、イスラム開発銀行にも協力を呼びかけました。ハジャール総裁は、JICAの取組みに賛同しつつ、イスラム開発銀行による保健・医療の協力を紹介し、今後も対話を続けることを確認しました。

JICAは、コロナ危機による国内外の関係者の安全確保に最大限努めつつ、引き続き国内外のパートナーと共に開発途上地域における保健・医療システムの強化と感染被害の最小化に取り組んでいきます。

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