北岡理事長がグランディ国連難民高等弁務官と会談
2021.08.02
北岡伸一JICA理事長は、7月22日、フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官(UNHCR)と都内で会談しました。
両者は、長年続いているUNHCR-JICAの連携のさらなる発展の重要性について確認したほか、新型コロナウイルス感染症危機の難民・避難民への影響やミャンマー、中南米、アフガニスタンなどの情勢について意見交換を行いました。
グランディ高等弁務官(右)と北岡理事長
新型コロナウイルス感染症によって社会経済的な被害を受けている難民・避難民を支援するため、人道支援機関と開発機関とのパートナーシップがかつてない程重要であることを確認しつつ、連携を深めていくとの認識で一致しました。ミャンマー情勢を巡っては、クーデターおよび国外への避難民という課題について、国際社会がさらに連携し人道支援を着実に実施することが重要と改めて確認しました。中南米情勢について、不平等やガバナンスの課題などを原因に地域の不安定化が継続しており、包摂的な開発が求められていることを両者は確認しつつ、グランディ高等弁務官からは日本政府による人道・開発援助への期待が高まっていることが述べられました。
また、グランディ高等弁務官から、来年チュニジアで開催されるTICAD 8に向けて、両機関の連携をさらに強化していくことへの期待が述べられました。
JICAは、これからもUNHCRと協力し、人道と開発の連携による難民問題の解決に貢献していきます。
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