北岡理事長がエクアドルのパラシオススポーツ大臣と会談

2021.08.21

北岡伸一JICA理事長は、8月3日、エクアドル共和国・スポーツ省のセバスティアン・パラシオス大臣とJICA本部で会談しました。

冒頭、北岡理事長より、ラッソ新政権発足(本年5月)と大臣就任に祝意を述べ、新政権初の閣僚来日を歓迎しました。また、今回のオリンピック東京大会における同国代表選手団の活躍を祝福しました(注1)。
これに対して、パラシオス大臣は、長年の日本及びJICAによる防災や環境などの分野での多大な協力に対し謝意を述べ、とりわけJICA海外協力隊を通じたスポーツ分野における一層の協力拡大に対する期待を表明しました(注2)。
北岡理事長より、すべての人々が貧富の差に関わらずスポーツを楽しむ権利があるとし、スポーツを通じて規律や他者への尊敬を学ぶことにより、国の発展や平和への貢献につながる「スポーツと開発」の重要性を強調しました。
また、パラシオス大臣からエクアドルにおける「JICAチェア(JICA日本研究講座設立支援事業) 」の第一回開催(注3)について言及があり、北岡理事長より、バルべリス駐日大使の開催へのご尽力に感謝を述べるとともに、日本の近代化や海外での開発協力で蓄積した経験を活かした今後のJICAチェアの展開を説明し、「JICAチェア」を通じてエクアドルの学生が日本への理解を深め、さらに一層多くの留学生の来日を期待すると述べました。

北岡理事長(右)とパラシオス大臣(左)

JICAは、今後も防災や環境分野などに対するインフラ整備、人材育成や技術協力などを通じてエクアドルの持続的発展へ貢献していきます。

(注1)今次オリンピック東京大会において、リチャード・カラパス選手(自転車・ロードレース)がエクアドル史上2つ目となる金メダルを獲得。続いて、女子重量挙げのネイシ・ダメホス選手(76kg級)が金メダル、タマラ・サラサール選手(87kg級)が銀メダルをそれぞれ獲得。ダメホス選手は、女子選手としてエクアドル史上初めてのメダル獲得となった。
(注2)エクアドルに対するJICA海外協力隊の派遣実績は722人(2020年度末)。うち体育・スポーツ隊員は132人で、全体の約18%。JICA全体ではJICA海外協力隊の派遣実績は54,428人(2020年度末)で体育・スポーツ隊員は4,649人で全体約9%。
(注3)エクアドルのエスピリトゥ・サント大学との共催にて本年8月4日開催済。

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