北岡理事長がパワー米国国際開発庁(USAID)長官と会談(オンライン)

2022.01.18

北岡伸一JICA理事長は、1月14日、サマンサ・パワー米国国際開発庁(USAID)長官とオンラインで会談しました。パワー氏は、バイデン大統領による指名を経て、2021年5月に米国国際開発庁長官に就任しました。

冒頭、北岡理事長より、今回のパンデミックのような大きな危機は経済的なインパクトのみならず、政治的インパクトをもたらす可能性があり、民主主義体制のゆらぎがみられる危機感を共有し、経済社会開発における開発協力機関が大きな役割を果たすべきだと指摘しました。

北岡理事長(左)とパワー長官(右)

これに対してパワー長官は、2021年12月に米国が主催した「民主主義のためのサミット」も踏まえ、民主化志向にある国々を経済的に支援し、法の支配や汚職対策を進める国の良い事例を創り出すことが重要と考えていると述べました。また、開発協力における物資調達においても強制労働を排除し、サプライチェーンの多様化を支援していくことの重要性も強調しました。

また、北岡理事長とパワー長官は、新型コロナウイルス感染症への対応について幅広い意見交換を行いました。特に、アフリカを中心とする開発途上国でのワクチン供給や保健医療システムの強化のための取り組みにおいて、両機関が現場レベルで効果的に連携していくことを確認しました。さらに、パワー長官からは、「JICA世界保健医療イニシアティブ」による病院整備の取り組みや、本年開催予定の第8回アフリカ開発会議(TICAD8)に向けた取り組みに高い関心が寄せられました。

その他、北岡理事長とパワー長官は、アジア、アフリカにおけるエネルギーや気候変動対策、災害に対して強靭なインフラ整備の分野でも、一層の連携を推進していくことで一致しました。

今後もJICAは米国を始めとしたドナー機関と相互の連携を一層深めながら、グローバルな開発課題の解決に向けて取り組んでいきます。

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