田中理事長と北岡特別顧問が国連防災機関(UNDRR)水鳥国連事務総長特別代表(防災担当)と会談

2022.06.03

6月2日、田中明彦JICA理事長と北岡伸一特別顧問は、国連防災機関(United Nations Office for Disaster Risk Reduction:UNDRR)の水鳥真美・国連事務総長特別代表(防災担当)とJICA本部で会談しました。

冒頭、田中理事長は、UNDRRが5月23日から28日までインドネシアで開催した「第7回防災グローバルプラットフォーム会合」(*)の成功に祝意を表し、気候変動をはじめとする多様な脅威が世界で増大する中で、UNDRRが世界各国の防災意識向上に尽力し、着実に成果を上げつつあることへの感謝を表明しました。

これに対し、水鳥特別代表から、日本は世界の防災をリードする国であるとして、JICAが日本の経験に基づく有効な防災施策を推進していることへの感謝が示され、2030年に向け各国で防災施策の実践を加速させていくため、双方の連携を一層深めていきたいとの発言がありました。

さらに、JICAが各国で実施している災害リスク削減事業の効果をUNDRRを通じ世界に向けてさらに発信していくこと、大洋州等の島嶼国が経済レベルを上げる中でも防災の実践に苦慮していることなどについて、意見交換を行いました。

その後、北岡特別顧問と水鳥特別代表は、昨今の複雑化する世界情勢をふまえ、北岡特別顧問が提唱する「西太平洋連合」構想における防災を通じたインドネシア、フィリピン、ベトナムを中心とした域内各国との相互協力、関係深化の重要性や、国連をはじめとする国際場裏における日本の役割について意見を交わしました。

(*)国際機関・各国防災関係機関等が参加し、「仙台防災枠組」の推進状況のモニタリング等を報告・議論する会合で、185か国から約7,000名(対面参加約3,200名)以上が参加しました。

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