田中理事長が米国を訪問:国連副事務総長の他、関係機関等と面談
2023.10.06
田中明彦JICA理事長は、9月19日から22日にかけて米国を訪問しました。
ニューヨークでは、国連SDGサミットを含む国連総会ハイレベルウィークに合わせて、アミーナ・J・モハメッド国連副事務総長、チャバ・コロシ第77回国連総会議長、アヒム・シュタイナー国連開発計画(UNDP)総裁、カーステン・スタール経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会(DAC)議長、スコット・ネイサン米国際開発金融公社(DFC)最高経営責任者(CEO)と面談し、国連総会ハイレベルウィークに開催されたグローバルヘルスに関するイベントに登壇しました。
また、ワシントンD.C.では、アジェイ・バンガ世界銀行(世銀)グループ総裁、クリスタリナ・ゲオルギエバ国際通貨基金(IMF)専務理事、イラン・ゴールドファイン米州開発銀行(IDB)総裁、サマンサ・パワー米国際開発庁(USAID)長官と面談しました。
モハメッド国連副事務総長との面談では、SDGs達成の加速化に向けた資金動員や人間の安全保障の有用性について意見交換を行いました。また、アフリカへの協力について、アフリカ開発会議(TICAD)のような長期的なエンゲージメントの重要性を確認しました。
コロシ第77回国連総会議長との面談では、SDGs達成に向けた課題と展望について意見交換を行い、科学の活用と各国が自国の状況に応じた政策決定をすることの重要性を確認しました。
シュタイナーUNDP総裁との面談では、国内資源動員や民間資金動員の促進に向けた途上国の体制強化の必要性、および人間の安全保障の普及と実践にむけた意見交換を行いました。
スタールDAC議長との面談では、今年6月に改定された開発協力大綱を軸に、人間の安全保障をはじめとした日本政府・JICAの開発にかかる考え方を共有しました。また、政治的制約下にある国への協力の継続の重要性等について意見交換しました。
ネイサンDFC最高経営責任者(CEO)との面談では、インド太平洋、特に東南アジアと大洋州における更なる連携強化について合意しました。
国連総会ハイレベルウィークに日本政府が主催したグローバルヘルスに関するハイレベルイベント「強靭、公平、持続的な2030年までのUHC実現に向けて~健康危機対応物資(MCM)への公平なアクセスとグローバルヘルスのためのインパクト投資イニシアティブ」で、田中理事長は感染症による健康危機対応物資(MCMs)への公正なアクセス実現について、ニーズに基づく協調的な対応、迅速で規模感ある資金動員、国および地域の能力強化についてスピーチを行いました。
モハメッド国連副事務総長と
バンガ世銀グループ総裁との面談では、2014年から毎年実施している年次協議(ディープ・ダイブ Deep Dive)の継続と強化、途上国におけるサプライチェーンの強化における連携可能性、ウクライナ復興、世銀改革、開発資金動員の重要性について意見交換しました。
ゲオルギエバIMF専務理事との面談では、世界経済の現況、途上国の債務問題、グリーンファイナンス、国内資源動員におけるデジタル技術活用の重要性について意見交換しました。
ゴールドファインIDB総裁との面談では、JICAとIDBの協調融資スキーム「中南米・カリブ地域の経済回復及び社会包摂協力(CORE)」や民間セクター向けの協調融資を通じた多層的な連携関係について意見交換しました。
パワーUSAID長官との面談では、大洋州や含むインド太平洋地域や中央アジア、ウクライナ復興や周辺国支援で連携を図っていくことを確認しました。
バンガ世銀グループ総裁と
ゲオルギエバIMF専務理事と
パワーUSAID長官と
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