フィリピン向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名: 公的保険改善を通じた自然災害に対する公共資産の強靭性向上プロジェクト

#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs
#13 気候変動に具体的な対策を
SDGs

2023.11.22

国際協力機構(JICA)は、11月22日 、マニラにて 、フィリピン共和国 政府との間で、技術協力プロジェクト「公的保険改善を通じた自然災害に対する公共資産の強靭性向上プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

フィリピンは、東南アジアで最も自然災害の発生頻度が高い国の一つです。1990年以降に発生した自然災害で計約230 億ドルの損失を被っていますが、自然災害に起因したリスクに対する公共インフラの強靭化に必要な予算確保のための制度や体制が十分に構築されておらず、災害発生時の復旧資金の確保が課題となっています。

本案件は、このような状況を踏まえ、フィリピンにおける公共資産に対する公共保険の引受機関である公務員保険機構の保険引受・集積管理等に関わる体制・能力強化を通じて、公的資産への包括的かつ十分な保険付保を図り、自然災害に対する財政的強靭性の向上に寄与するものです。SDGs ゴール 11(包摂的、安全、強靭で持続可能な都市と人間住居の構築)及びゴール 13(気候変動とその影響への緊急の対処)に貢献します。

署名式の様子

署名式の様子

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 フィリピン共和国
案件名 公的保険改善を通じた自然災害に対する公共資産の強靭性向上プロジェクト
実施予定期間 36ヵ月
実施機関 フィリピン公務員保険機構(GSIS) 
対象地域 マニラ首都圏
具体的事業内容(予定) 自然災害リスクの高いフィリピンにおいて、妥当な再調達価額評価や公平な保険料算出、保険引受・集積管理、被保険機関への意識啓発及び保険加入促進に係る体制・能力強化を通じて、GSIS の自然災害に対する保険の付保対象である公共資産への包括的かつ十分な保険付保を図り、もってフィリピンにおける公共資産の自然災害に対する財政的強靭性の向上に寄与するもの。

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