「アジアインフラパートナーシップ信託基金2(LEAP2)」に対する出資契約の調印(海外投融資):アジアにおける質の高いインフラ投資を促進
2023.12.08
国際協力機構(JICA)は、12月8日、アジア開発銀行(ADB)との間で、アジア及び大洋州地域における民間によるインフラ整備を支援するための信託基金である「アジアインフラパートナーシップ信託基金2(LEAP2)」の設立に関する契約書を締結し、田中明彦JICA理事長と浅川雅嗣ADB総裁との間で署名が行われました。JICAはLEAP2に対して最大15億米ドルを出資する予定です。LEAP2は2016年に設立したLEAPの後継基金であり、ADBの民間部門業務局(Private Sector Operations Department)が管理を行います。
LEAPはこれまで累計35件(2023年9月時点)のインフラ案件を承諾し、質の高いインフラ開発を促進してきました。ADBによれば、アジアのインフラ資金需要は2030年までに1.7兆ドルに上ると見られており、供給とのギャップを解消する上で、民間セクターの資金の活用が引き続き不可欠となっています。JICAは海外投融資を活用してLEAP2への出資を行い、アジア及び大洋州地域の質の高いインフラ案件への民間セクターの参加を促進する取り組みを継続します。
本事業は、アジア及び大洋州地域の質の高いインフラ案件に対する民間部門向け出融資業務の事業拡大を図り、SDGsゴール7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)及びゴール13(気候変動に具体的な対策を)、ゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)に貢献します。
今後もJICAは各国・国際機関と協働しながら、「質の高いインフラ投資」の推進や「持続可能な開発目標(SDGs)」を踏まえた開発途上国・地域の経済社会開発に貢献していきます。
署名式の様子
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