バングラデシュ向け円借款貸付契約の調印:急増する運輸・交通インフラ需要への対応と 社会経済のさらなる発展に貢献

2023.12.25
国際協力機構(JICA)は、12月24日、ダッカにて、バングラデシュ人民共和国政府との間で、「ハズラット・シャージャラール国際空港拡張事業(第三期)」を対象として766億円3,500万円を限度とする円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。
本事業は、バングラデシュの首都空港であるハズラット・シャージャラール国際空港(以下「ダッカ国際空港」という。)において、新たな国際線旅客ターミナルや貨物ターミナルの整備等を行うことにより、急増する航空需要に対応し、空港の容量拡大、利便性及び安全性の向上を図るものです。
署名式の様子
バングラデシュは、年平均6%の経済成長に伴い、航空需要も年平均8%で拡大しており、ダッカ国際空港の国際線旅客数は、2022年には792万人と過去最大を記録しています。ターミナルの年間旅客処理能力は上限である約800万人に迫っており、更に今後も旅客者数は、経済成長に伴い伸びることが予測されています。また、同空港で扱う年間航空貨物量は、2021年には既に取扱能力の上限である約33万トンに達しており、貨物に関しても今後更なる伸長が予測されています。
本事業は、急成長する同国の社会経済を支える基幹インフラである首都空港の拡張により、人とモノの効率的な移動を可能にすることで、バングラデシュの経済成長促進に寄与するとともに、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)に貢献します。
事業の詳細は以下のとおりです。
案件名 | 借款金額 (百万円) |
金利(%/年) | 償還期間 (年) |
据置期間 (年) |
調達条件 | |
---|---|---|---|---|---|---|
本体 | コンサルティング・サービス | |||||
ハズラット・シャージャラール国際空港拡張事業(第三期)(Hazrat Shahjalal International Airport Expansion Project (III)) | 76,635 | 1.30 | 0.2 | 30 | 10 | 一般アンタイド |
民間航空観光省民間航空局(Civil Aviation Authority, Bangladesh, Ministry of Civil Aviation and Tourism)
住所: Kurmitola, Dhaka-1229, Bangladesh
TEL: +880-2-8901400、FAX: +880-2-8901411
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