ラオス向け無償資金協力贈与契約の締結: チャオ・アヌウォン・スタジアムの改築・整備を通し、障害者の社会参加及びスポーツ・文化事業の振興に貢献
#3 すべての人に健康と福祉を

#4 質の高い教育をみんなに

#10 人や国の不平等をなくそう

2023.12.26
国際協力機構(JICA)は、12月26日、ビエンチャンにて、ラオス人民民主共和国政府との間で「チャオ・アヌウォン・スタジアム改築計画」を対象として41億7,100万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。
チャオ・アヌウォン・スタジアムは、1950年に首都ビエンチャンの中心地に建設され、ラオス国内のスポーツ(サッカー、ラグビーなど)やパラ陸上競技の大会・練習のほか、一般市民やアスリートを対象とした各種イベントの開催に活用されてきました。しかし、施設の深刻な老朽化や機材不足により、障害者を含むアスリートや一般市民の安全な利用や、円滑な施設運営に支障をきたしています。
署名式の様子
このような状況を受け、本事業では、老朽化したチャオ・アヌウォン・スタジアムと付帯施設の改築、機材の整備を実施します。また、施設・機材の運営維持管理に関する現地研修を実施するとともに、現地語によるマニュアルを作成し、適切な維持管理活動を自律的に継続できるよう支援します。
本事業は、バリアフリー等の機能強化、施設の安全性向上を通じて、ラオスの障害者の社会参加促進、及びスポーツ・文化事業等の振興並びに都市環境整備に寄与するもので、SDGsゴール3「すべての人に健康と福祉を」、ゴール4「質の高い教育をみんなに」、ゴール10「人や国の不平等をなくそう」に貢献します。
案件の詳細は以下のとおりです。
国名 | ラオス人民民主共和国 |
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案件名 | チャオ・アヌウォン・スタジアム改築計画(The Project for the Reconstruction of the Chao Anouvong Stadium) |
供与限度額 | 41億7,100万円 |
実施予定期間 | 33ヵ月(詳細設計・入札期間含む) |
実施機関 | 教育・スポーツ省 |
対象地域・施設 | ビエンチャン |
具体的事業内容(予定) | ① 施設整備/機材調達 【施設】スタジアムの施設改築、付帯施設整備(更衣室、トイレ、フィットネスルーム、メディカルルーム、倉庫、管理者用事務所等)。総延床面積約25,402㎡。 【機材】競技用機材、トレーニング用機材、維持管理用機材、救急用機材の整備 ② コンサルティング・サービス 詳細設計、入札補助、施工・調達監理、(ソフトコンポーネントとして)施設の運営維持管理に関するマニュアル作成・現地研修等 |
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