ジブチ向け無償資金協力贈与契約の締結:市内東西を結ぶ主要道路の改良により、ジブチ市内の都市交通機能強化及び地域の物流円滑化に貢献

#9 産業と技術革新の基盤を作ろう
SDGs
#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs

2024.01.23

国際協力機構(JICA)は、1月22日、ジブチ市にて、ジブチ共和国政府との間で、「パルマレ道路橋梁建設計画」を対象として59億4,400万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

ジブチ市は、南北に流れるアンボリ川により、市内の約7割の人口が居住する西岸居住区(バルバラ地区・人口約40万人)と学校や病院などの公共施設が立ち並ぶ東岸中心部(ジブチ市中心部・人口約17万人)に分かれています。東西を結ぶ主な通行路がパルマレ道路とイタリア橋の2本しかなく、イタリア橋は損傷があり大型車両の通行が禁止されているため、大型車はパルマレ道路を使用しなければなりません。

署名式の様子

署名式の様子

近年、ジブチでは地球温暖化に伴うサイクロンや大雨によって年1~3回程度アンボリ川が増水し、その都度1~5日程度、パルマレ道路が冠水し渡河できなくなり、物流サービス業を中心とするジブチの国家経済および国民の日常生活に多大な影響を与えています。

このため、本事業では、パルマレ道路に新たな橋梁を建設し、道路の改良等を実施することで、交通容量の拡大と洪水発生時の安定的な交通手段の確保を図り、都市交通機能の強化と「アフリカの角」(注)地域の物流円滑化に寄与するものです。本事業を通じて、SDGsゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)及びゴール11(住み続けられるまちづくりを)に貢献します。

(注)エチオピア、エリトリア、ジブチ、ソマリア、ケニアなどアフリカ大陸東部の地域を指す呼称で、ジブチ市にあるジブチ港は同地域からアジア・欧州に向けた物流の要衝としての役割を果たしています。

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 ジブチ共和国
案件名 パルマレ道路橋梁建設計画(The Project for the Construction of a Bridge on the Palmeraie Road)
供与限度額 59億4,400万円
実施予定期間 57ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 ジブチ共和国インフラ設備省道路局
対象地域・施設 ジブチ市
具体的事業内容(予定) ① 施設整備/機材調達
橋梁の建設(橋長113.5m、幅員26.8m、6車線)、河川改修(河道掘削、護岸工(右岸・左岸築堤の整備))、道路拡幅(東側交差点~橋梁取付道路終点455m(橋梁区間113.5mを含む)、6車線)、交差点改修(車線追加、交通規制の変更)

② コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、調達・施工監理

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ