「東部南部アフリカ地域経済基盤支援事業」に対する融資契約の調印(海外投融資):外的ショックに対して脆弱な後発開発途上国の経済社会の復興を支援

#9 産業と技術革新の基盤を作ろう
SDGs
#17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs

2024.03.07

国際協力機構(JICA)は、2023年12月14日、東部南部アフリカ貿易開発銀行(TDB)との間で1億5,000万ユーロを上限とする融資契約に調印し、2024年2月26日にケニアのナイロビで調印セレモニーを開催しました。本融資は、シティグループ(幹事行)及び三井住友銀行(SMBC)との協調融資となります。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)によって、2020年のアフリカ全体でのGDP成長率は-2.1%と過去最悪の水準となりました。その後、2021年には5.1%に回復したものの、2022年2月に発生したロシア・ウクライナ危機を受けて2022年には4.0%に減速しました。とりわけ、後発開発途上国(Least Developed Countries(LDC))は外的ショックに脆弱であり、持続的な経済・社会の発展のためには、①インフラの整備、②産業育成、③金融アクセスの改善が必要となります。

調印式の様子

TDBはブルンジとモーリシャスに本部を置く地域開発金融機関で、東部南部アフリカ地域における25か国の政府が加盟し、貿易、地域経済統合、持続可能な発展に対するファイナンスを組織目的としています。

本事業への融資が、TDBを通じて東部南部アフリカのLDCにおけるインフラ整備、産業育成、金融アクセスの改善に利用されることにより、LDCの外的ショックからのより円滑な回復が期待され、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール9(産業と技術革新の基盤をつくろう)及び17(パートナーシップで目標を達成しよう)にも貢献します。また、本融資は、同地域における商業銀行の資金動員にも繋がっています。

(注)本融資は、2021年3月に導入されたSMBCとJICAの協調融資におけるサステナブルファイナンス・フレームワークに基づき実施されます。

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