南部アフリカ地域向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名: エネルギー資源の統合をはかり安定的な電力供給に貢献

#7 エネルギーをみんなに。
そしてクリーンに
SDGs
#13 気候変動に具体的な対策を
SDGs
#17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs

2024.04.03

国際協力機構(JICA)は、4月2日、ジンバブエ共和国の首都ハラレにて、南部アフリカパワープールとの間で、技術協力プロジェクト「南部アフリカパワープール促進のための広域連携強化プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

署名式の様子

署名式の様子

南部アフリカ地域は水力、太陽光や風力といった再生可能エネルギーポテンシャルが高い地域ですが、再生可能エネルギー資源が偏在しており、地域全体として再生可能エネルギーを十分に活用できていないのが現状です。また、今後の南部アフリカ地域の電力需要の伸びに伴い、2040年には南部アフリカ域内のピーク需要が85,000MWになると予測されています。長期的にクリーンかつ安価な電力を供給し、電力アクセスを向上させていくためには、再生可能エネルギー開発と、域内での電力融通を一体となって促進していくことが不可欠といえます。

本事業は、ジンバブエに事務局のある南部アフリカパワープール(SAPP)を通じてSAPPに加盟する12か国の電力公社に対し広域系統運用や電力市場運営の能力強化を行い、南部アフリカ地域のクリーンで安価な電力の安定的な利用促進に寄与するものです。これらの協力により、SDGsゴール7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)ゴール13(気候変動に具体的な対策を)、ゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)に貢献します。 

南部アフリカパワープール(Southern African Power Pool:SAPP):南部アフリカにおける電力企業の代表から構成され、加盟国に対して信頼性と経済性の高い電力供給を行うことを目的に設立された組織。加盟国は、ボツワナ共和国、モザンビーク共和国、マラウイ共和国、南アフリカ共和国、エスワティニ王国、レソト王国、ナミビア共和国、アンゴラ共和国、コンゴ民主共和国、タンザニア連合共和国、ザンビア共和国、ジンバブエ共和国、の12か国

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 ジンバブエ共和国(ジンバブエ)
案件名 南部アフリカパワープール促進のための広域連携強化プロジェクト
実施予定期間 36ヵ月
実施機関 南部アフリカパワープール事務局
対象地域 ハラレ市/南部アフリカ地域12か国(アンゴラ、ボツワナ、コンゴ民、エスワティニ、レソト、マラウイ、モザンビーク、ナミビア、南アフリカ、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ)
具体的事業内容(予定) - SAPP域内の長期的な供給および需要予測に基づき、優先的に開発すべき広域電力インフラが特定される。
- 域内研修の実施等を通じ、広域系統運用にかかる改善策が策定される。
- 域内研修の実施等を通じ、電力市場運営にかかる改善策が策定される。

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