タンザニア向け無償資金協力贈与契約の締結:首都の道路整備を通じ、交通円滑化と住環境の改善に貢献
#3 すべての人に健康と福祉を

#9 産業と技術革新の基盤を作ろう

2024.10.25
国際協力機構(JICA)は、10月17日、タンザニア連合共和国のダルエスサラームにて、同国政府との間で、「ドドマ市内環状道路建設計画」を対象として40億7,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。
タンザニアの首都ドドマは、2020年以降ダルエスサラームから政府機能が移転されたことにより人口が大幅に増加しており、2022年の人口は2019年の1.2倍(約52万人の増加)となっています。またドドマ市では市の中心部を迂回する環状道路が整備されておらず、市内を通過する大型車が中心部の特定の地区に集中しており、排気、騒音、振動等により住環境が悪化しています。2019年からの10年間でドドマ市中心部を通過する交通量は約2倍に増えると予測されていることから、大型車を市中心部から迂回させることによって住環境を改善すると共に交通を円滑化することが必要となっています。
本事業では、ドドマ市の内環状道路のうちマクル交差点からイマギ交差点までの道路の新設(2車線、約3.1㎞)、イマギ交差点からバヒ交差点までの既存2車線道路の4車線への拡幅(約3.4㎞)を行います。
本事業は、ドドマ市における内環状道路の新設及び拡幅を通じて市内の交通円滑化と住環境の改善に寄与するもので、SDGsゴール3(すべての人に健康と福祉を)及びゴール9(産業と技術革新の基盤をつくろう)に貢献します。
署名式の様子
案件の詳細は以下のとおりです。
【案件基礎情報】
国名 | タンザニア連合共和国 |
案件名 | ドドマ市内環状道路建設計画(The Project for Construction of Dodoma City Inner Ring Road) |
供与限度額 | 40億7,000万円 |
実施予定期間 | 34ヵ月(詳細設計・入札期間含む) |
実施機関 | タンザニア道路公社 |
対象地域 | ドドマ市 |
具体的事業内容 (予定) |
① 施設整備 新設道路の建設(2車線、約3.1㎞)と既存2車線道路の4車線への拡幅(約3.4㎞) ② コンサルティング・サービス 詳細設計、入札補助、施工監理 |
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