タンザニア向け円借款貸付契約の調印:農業セクターの産業化・商業化及び食料安全保障の強化に貢献


2025.01.15
国際協力機構(JICA)は、1月14日、タンザニアのダルエスサラーム市にて、同国政府との間で、「農業・農村開発ツーステップローン事業」を対象として、円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。事業概要は以下の通りです。
署名式の様子
案件概要
・国名(対象地域)
タンザニア連合共和国(タンザニア全土)
・事業目的
本事業は、タンザニア全土において、TADBへの中長期資金供給を通じた農家等へのツーステップローン供与及びTADBへの能力向上支援を実施することにより、タンザニアの農業・農村開発金融に係る金融仲介機能の円滑化及び農業生産性向上を図り、農業・農村セクターの産業化・商業化に資するのみならず、タンザニア国内外の食料安全保障に寄与するもの。
・事業内容
ア)ツーステップローン:小規模農家、農家グループ、農業関連企業向け融資並びに園芸作物栽培に従事する女性及び若者向けの中長期融資資金の供給。
イ)コンサルティング・サービス:事業全体の運営・管理支援、TADB及び仲介金融機関の能力強化、リボルビングファンド運用にかかるガイドラインの作成支援、他JICA事業及び援助機関との連携強化。
・借款金額(上限)
227億4,200万円
・金利
本体:0.20% コンサルティング・サービス0.20%
・償還期間
40年(うち据置10年)
・調達条件
一般アンタイド
・実施機関
タンザニア農業開発銀行
・SDGs達成への貢献
ゴール2(飢餓をゼロに )
ゴール8(働きがいも経済成長も )
・今後の事業実施スケジュール(予定)
1. 事業の完成予定時期:2029年8月(貸付完了を以て事業完成)
2.コンサルティング・サービス(詳細設計等)に係る招請状送付予定時期:2025年3月
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