ウクライナ向け円借款貸付契約の調印:ウクライナの復興及び開発の促進に貢献
#16 平和と公正をすべての人に

2025.06.06
国際協力機構(JICA)は、6月5日、ウクライナ国の首都キーウ市にて、同国政府との間で、「ウクライナのための特別収益前倒し融資」を対象として、円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。事業概要は以下の通りです。
案件概要
・国名
(対象地域)
ウクライナ全土
・事業目的
本事業は、ウクライナにおける政策実行や制度改革を支援し、ウクライナの復興、経済の安定、開発の促進に寄与するものです。
・事業内容
本事業の資金は、ウクライナにおける社会及び経済の復興に必要な事業及び政策を実施するための資金として活用されます。
なお、本件は、2024年6月に開催されたG7プーリア・サミットにおいてG7首脳が立ち上げで一致した「ウクライナのためのERA融資」の枠組みの下で行われるものです。これは、ロシアの国有資産の凍結が継続されていることに起因してEUにおいて発生する「特別な収益」を返済原資としてG7が融資を行うことで、将来の「特別な収益」をウクライナへの資金支援のために前倒しして供与することを基本とした枠組です。
・借款金額(上限)
4,719億円
・金利
TORF+90bp
・償還期間
30年(据置期間無し)
・実施機関
ウクライナ財務省
・
SDGs
達成への貢献
ゴール16 (平和と公正をすべての人に)
・今後の事業実施
スケジュール
(予定)
事業の完成予定時期:2027年12月
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