2025年度慰霊式の実施
2025.10.31
10月29日、独立行政法人国際協力機構(JICA)は、市ヶ谷本部の「国際協力の碑」の前で、2025年度慰霊式を開催しました。慰霊式は、JICAの事業に関わり、命を落とされた全ての方々を慰霊すると共に、国際協力事業関係者の人命と安全の確保を最優先に開発協力を行っていくことを心に誓うべく、毎年実施しているものです。
 
慰霊式には、田中明彦JICA理事長以下役職員等が参列した他、公益社団法人青年海外協力協会(JOCA)及び一般社団法人協力隊を育てる会の代表、また過去派遣中に亡くなられたJICA海外協力隊員のご遺族にもご参列頂きました。
 
田中理事長は慰霊式において、人間の安全保障をまもり、世界との繋がりによって日本の繁栄や平和を維持するうえで、開発協力はきわめて重要であり、こうした開発協力を実施していくうえで、事業に携わる一人一人が安全意識を高めることの重要性について述べました。また、過去の重大事件を組織の記憶として継承し、安全重視の組織文化を一層醸成していくことへの決意を示しました。
 
今年71周年を迎えた日本の政府開発援助(ODA) と、発足して60周年を迎えたJICA海外協力隊の長い歴史、事業関係者の方々による広範かつ多大なる支援に思いを致しながら、JICAは人命と安全を最優先に国際協力の歩みをより一層進めて参ります。
 
 
国際協力の碑「共により良い未来をめざして」
JICA事業に関わる中でお亡くなりになられた関係者の方々の功績を心に刻み、その活動と精神を引き継いで一層の努力を重ねていく決意を新たにすべくJICA関係者有志が建立に着手、募金をお寄せ下さった1,900名近くにのぼる国内・世界各地の関係者の方々及び多数の関係団体の皆様のご支援・ご協力により、1993年に建立されました。
 
田中JICA理事長による献花
 
           
        
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