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ブラジル「マット・グロッソ・ド・スール州水環境整備事業」に対する融資契約の調印(海外投融資):下水関連施設の新設・拡張・更新を通じた下水収集・処理等のシステム強化によって、水・衛生環境改善に貢献

#6 安全な水とトイレを世界中に
SDGs
#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs
#13 気候変動に具体的な対策を
SDGs

2025.12.04

国際協力機構(JICA)は、2025年10月20日、ブラジル連邦共和国のAmbiental MS Pantanal SPE S.A.(以下、「MS Pantanal」という。)との間で、融資契約に調印し、2025年12月2日に同国で調印記念式典を開催しました。

なお、本事業はブラジル連邦共和国における上下水セクター向けの初の海外投融資となり、三井住友銀行(以下、「SMBC」という。)との協調融資の下、プロジェクトの社会・環境への貢献を踏まえて、「Aegea 社サステナブルファイナンス・フレームワーク」(後述)に合致する案件となります。

式典の様子

1. 融資先
Ambiental MS Pantanal SPE S.A.

2. 国名(対象地域)
ブラジル連邦共和国

3. 融資額
7,000万米ドル

4. 案件名
マット・グロッソ・ド・スール州水環境整備事業

5. 事業目的
本事業は、ブラジルのマット・グロッソ・ド・スール (MS)州において、下水関連施設の新設・拡張・更新を実施することで、下水収集・処理等にかかるシステムの拡大または強化を図り、もって同州の水・衛生環境改善に寄与するもの。

6. 事業概要
本事業は、MS州において下水収集・処理施設及び関連設備にかかる新設・拡張・更新に必要な資金を融資するもの。

7. SDGs への貢献
ゴール 6(安全な水とトイレを世界中に)
ゴール 11(住み続けられるまちづくりを)
ゴール 13(気候変動に具体的な対策を)

8. その他
Aegeaサステナブルファイナンス・フレームワーク

参考情報:
Aegea社のサステナブルファイナンス・フレームワークは、Aegea社のサステナビリティに関する優先課題に沿って、サステナブルファイナンスの手法での資金調達を支援する目的で2024年に発行されました。本フレームワークは、サステナブルファイナンスの発展と健全性を促進するために、金融商品を「グリーン」、「ソーシャル」および「サステナブル」に分類するための市場基準を定めた以下の自主的なフレームワークに適合しています。

- 国際資本市場協会 (ICMA)が公表しているサステナビリティボンド・ガイドライン、ソーシャルボンド原則、グリーンボンド原則
- ローン市場協会 (LMA)、アジア太平洋ローン市場協会(APLMA)、ローン・シンジケーション・トレーディング協会(LSTA)策定のグリーンローン原則およびソーシャルローン原則

本フレームワークには、上下水道の持続可能な管理、再生可能エネルギー、汚染の防止と削減、陸生及び水生の生物多様性保護、包摂的なインフラ構築、社会経済の発展と自立に資する幅広いプロジェクトが含まれており、Aegea社の事業戦略にサステナビリティの観点が組み込まれていることを裏付けています。

JICAは今後も三井住友銀行との連携を積極的に推進し、開発途上国・地域の経済社会の発展に向けた民間資金動員を加速していきます。

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