令和8年度(2026年度)予算(政府案)について
2025.12.26
独立行政法人国際協力機構(JICA)は、開発途上国の社会課題を解決し、質の高い成長を通じた持続可能な世界の実現を後押しすべく、共に考えながら日本の強みを生かした協力を通じて、「人間の安全保障」の実現に貢献しています。
2025年12月26日に閣議決定された令和8年度予算(政府案)のうち、JICAについての概要は以下のとおりです。
1.JICA運営費交付金、施設整備費補助金
JICA運営費交付金及び施設整備費補助金については、1,500.3億円(令和7年度当初予算比+17億円)を計上しています。外務省概算要求における柱に沿って、以下を重点施策としています。
・日本にとって望ましい国際秩序の形成
・日本経済の活性化・強靱化と「三方良し」の国際協力の実現
・文化外交の抜本的強化:「背水の陣」
・情報戦時代における「攻め」と「守り」の情報対策
・外交・領事実施体制の抜本的強化による「足元」固め
内訳は、運営費交付金1,481億円(同+2億円)、施設整備費補助金20億円(同+15億円)を計上しています。
なお、外務省実施分・JICA実施分を含む無償資金協力の全体予算は、1,531億円(令和7年度当初予算比+17億円)となっています。
2.有償資金協力部門
令和8年度予算における事業規模は、23,200億円(令和7年度当初計画比+100億円)となります。「(1)新興国・途上国における経済社会の基盤整備支援」、「(2)持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)に向けたグローバルな課題への対応」を重点的に取り組む施策としています。原資として一般会計からの出資金502.8億円、財政融資資金からの借入金12,616億円、国際協力機構債券の発行による収入4,400億円、自己資金等(元利回収金等)5,681.2億円を予定しています。
以上
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