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ベトナム向け円借款貸付契約の調印:北部・山岳地域への小規模インフラ整備により貧困削減・格差是正および気候変動への強靭性に貢献

#1 貧困をなくそう
SDGs
#10 人や国の不平等をなくそう
SDGs
#13 気候変動に具体的な対策を
SDGs

2026.05.07

国際協力機構(JICA)は、5月1日、ベトナム社会主義共和国の首都ハノイにて、同国政府との間で、2事業を対象として、円借款貸付契約(Loan Agreement: L/A)に調印しました。当日の署名は、ベトナム社会主義共和国のチャン・クオック・フォン財政副大臣と、JICAベトナム事務所の小林洋輔所長との間で取り交わされました。

チャン・クオック・フォン財政副大臣

小林洋輔所長

日本は、ODAを通じて、戦略的パートナーであるベトナムとの協力を長年にわたり進めてきました。ベトナムは、日本にとって貿易や経済面でも結びつきの強く、近年は主要な生産・投資先の一つとして本邦企業からの期待が高まっている国です。その安定的かつ持続的な発展は日越両国の経済関係の深化にとっても重要な意味を持ちます。

ベトナム政府は、貧困層の多い北部山岳地域における脆弱な住民の生活環境の改善や、貧困世帯の生活向上、そして気候変動への対応を、国全体の持続的な成長に向けた重要な課題と位置付けています。本事業は、こうした課題に対応するものであり、地域の基礎的な生活基盤を支えることで、日本にとって重要な投資先・生産拠点の一つであるベトナムの経済環境の強化や社会の安定性を後押しし、日越間の経済的な協力関係のさらなる発展に寄与することが期待されます。

文書交換式(左から:高市総理大臣、小林所長、チャン・クオック・フォン財政副大臣、レ・ミン・フン首相)写真提供:内閣広報室

今回調印した円借款貸付契約が対象とする事業は以下のとおりです。

災害に対して強靱な農村開発事業
Project for Disaster Resilient Rural Development

・国名 (対象地域)
ベトナム社会主義共和国(ラオカイ省、ディエンビエン省、トゥエンクアン省、ソンラ省、ライチャウ省)

・事業目的
本事業は、貧困層の多い北部山岳地域の5省を対象に、小規模基礎インフラ(道路、灌漑、河川護岸)を整備することにより、公共サービス、市場などへのアクセス改善、農業生産性向上及び洪水被害軽減を図り、もって同地域の生活環境の改善、格差是正及び気候変動へのレジリエンス強化に寄与するもの。

・事業内容
現時点で想定されるサブプロジェクト(5省計90件を予定)の事業内容は以下のとおり。
ア)土木工事
小規模基礎インフラ建設
道路サブプロジェクト:41件(省道・郡道の改修・新設(小規模橋梁含む)、路面整備、排水整備、ガードレール設置等)
灌漑サブプロジェクト:29件(取水設備・水路・貯水池等の改修・新設)
河川護岸サブプロジェクト:20件(河川護岸設備の改修・新設)
イ)コンサルティング・サービス
サブプロジェクトの詳細設計、施工監理、環境モニタリング及び進捗報告、運用・効果指標の基準値の収集補助、監査レポートの作成

・借款金額(上限)
215億9,000万円

・金利
本体:2.25%

・償還期間
30年(うち据置10年)

・調達条件
一般アンタイド

・実施機関
1. 監督機関
ラオカイ省人民委員会
ディエンビエン省人民委員会トゥエンクアン省人民委員会
ソンラ省人民委員会
ライチャウ省人民委員会

2. 実施機関
対象省の円借款管理ユニット

SDGs 達成への貢献
ゴール1(貧困をなくそう)
ゴール2(飢餓をゼロに)
ゴール3(すべての人に健康と福祉を)
ゴール10(人や国の不平等をなくそう)
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)

・今後の事業実施 スケジュール (予定)
2030年10月(施設供与時をもって事業完成)

北部山岳・丘陵地帯における地域コミュニティの生産支援のための気候変動適応インフラ整備事業
Project for Development of Climate Adaptive Infrastructure to Support Production for Ethnic Minority Communities in North Mountain and Midland Area

・国名 (対象地域)
ベトナム社会主義共和国(トゥエンクアン省、タイグエン省、ランソン省、カオバン省)

・事業目的
本事業は、貧困層の多い北部山岳地域の4省を対象に、小規模基礎インフラ(道路、灌漑、給水)を整備することにより、公共サービス、市場などへのアクセス改善、農業生産性向上及び衛生的な給水能力向上を図り、もって同地域の生活環境の改善、格差是正及び気候変動へのレジリエンス強化に寄与するもの。

・事業内容
現時点で想定されるサブプロジェクト(4省計28件を予定)の事業内容は以下のとおり。
ア)土木工事
小規模基礎インフラ建設
道路サブプロジェクト:19件(省道・郡道の改修・新設(小規模橋梁含む)、路面整備、排水整備、ガードレール設置等)
灌漑サブプロジェクト:7件(取水設備・水路・貯水池等の改修・新設)
給水サブプロジェクト:2件(取水施設・貯水池・水道管・浄化設備の新設)
イ)コンサルティング・サービス
サブプロジェクトの詳細設計、施工監理、環境モニタリング及び進捗報告、運用・効果指標の基準値の収集補助、監査レポートの作成

・借款金額(上限)
176億6,600万円

・金利
本体:2.30%

・償還期間
30年(うち据置10年)

・調達条件
一般アンタイド

・実施機関
1. 監督機関
トゥエンクアン省人民委員会
タイグエン省人民委員会
ランソン省人民委員会
カオバン省人民委員会

2. 実施機関
対象省の円借款管理ユニット

SDGs 達成への貢献
ゴール1(貧困をなくそう)
ゴール2(飢餓をゼロに)
ゴール3(すべての人に健康と福祉を)
ゴール10(人や国の不平等をなくそう)
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)

・今後の事業実施 スケジュール (予定)
事業の完成予定時期:2030年12月(施設供与時を以て事業完成)

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